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赤バッヂ 上川隆也&高橋一生共演ドラマに今井雅之も出演!

 全く情報がない状態で、上川隆也主演で高橋一生が出演の刑事ドラマがあったので、見たのですがなんと、今井雅之氏が出ていたのでビックリでした!

ツイッターのほうで調べてみると、

 

 

とのことでした。2012年には撮影されていたドラマのようです。

だから、今井さんも元気な姿で出演されていました。それとどうやら、関東のみでしか放送されていないようですね。

 見逃し放送をどこかで見れるのか、現在不明なのでネタバレも含めて書いておきます。ネタバレをされたくない人は、あらすじまでご覧ください。

 

 

「赤バッヂ」概要

フジテレビ系列で3月2日土曜13:35~放送されました。

 

主なキャスト

  • 上川隆也(捜査一課刑事:月元公平)
  • 村川絵里(捜査一課の新人刑事:樋村佐紀子)
  • 高橋一生(中学校教師:牧田修)
  • 今井雅之(中野北署の刑事:矢沢真吉)
  • 余貴美子(捜査一課管理官:草薙美智子)
  • 高橋かおり(定食屋の店員:水田恵子)
  • 秋元黎(恵子の子供:水田純)
  • 宮本真希(建設会社社員で牧田の恋人:上原由香里)
  • 金子昇(建設会社の営業部社員:片岡大介)
  • 浜田学(恵子の元彼:大下秀行)
  • 大鷹明良(スナック店員:黒川昭二)

主なスタッフ

 

あらすじ

 捜査一課に新たに配属となった樋村(村川絵里)は、草薙管理官(余貴美子)から捜査一課の印である赤バッジを渡される。教育係の月元(上川隆也)を紹介しようとするが不在で、鳴った電話に出ると東中野の空き地で死体が発見されたと連絡が入る。既にいた月元は現場に入らずに、遠くから矢沢(今井雅之)たちが検証しているのを見ていた。矢沢は月元をある事件以来嫌がっていた。

かつて、月元と矢沢は過去に一緒に捜査をしていた。月元はある事件がきっかけで、赤バッジをつけるのをやめてしまう。そして、死体を見る事が出来なくなってしまう。矢沢はその事件以来、月元のことを使えない男だと言って毛嫌いしていた。

捜査を進めていく内に牧田修(高橋一生)が浮上して逮捕される。牧田は当初容疑を否認し、ずっと黙秘を続けていた。ところが恋人の由香里(宮本真希)が面会に来ると一転、容疑を認めて自供をし始める。

急に自供を始めた牧田に違和感を覚えた月元は、矢沢にもっと捜査するよう進言する。そして捜査を続けていく内に、次第に明らかになる事実は…。

 

ネタバレ:牧田の過去

空き地で発見された遺体は黒川という、スナックの店員だった。牧田は恋人である由香里から黒川にストーカーを受けていると相談され、事件前日にストーカーをやめるよう説得しに黒川に会いにいく。しかし、その場で返り討ちにあい、牧田はボコボコに殴られてしまう。その仕返しとして犯行に及んだのではないかと、取調べで矢沢にきつく責め立てられる。当初は否認していたものの、凶器である傘に指紋がついていたことを言われ、その傘の写真を見せられた途端、牧田は黙秘を始める。

月元は他の犯罪者に声をかけて、牧田の様子を聞く。すると、他のやつらとは様子が違うと答える。何か別のことでも考えているんじゃないかと。だが、夜中になるとうなされて「俺じゃない」と寝言を発していると教えられる。黙秘をしているのに、自分じゃないと否認しているのはおかしいと、樋村は言う。

 

再び取り調べで今度は過去の話を持ち出される。かつて中学時代に、イジメを受けていた牧田。その時、イジメをしていた相手に仕返しをしてケガを負わせてしまった。今回も同じように仕返しでやったんだろうと、矢沢に問い詰められる。その瞬間牧田は「何も知らないのに勝手なことを言うな!」と激怒する。それでも圧力をかけ続ける矢沢に月元が「この男に脅しは通用しない」といって止めに入る。

 

学校に話を聞きに行く月元と樋村。どんな教師かと尋ねると、生徒思いで真面目、イジメから逃げない教師だと聞かされる。それから今度は建設会社へと聞き込みに向かい、恋人である由香里と話をする。由香里は自分のせいでこんなことにと自責する。牧田と知り合ったきっかけは、片岡の紹介だったという。そこへ片岡が現れ牧田とは小中と一緒で大学で再会した、真面目な男だから由香里に良いんじゃないかと思って紹介したという話を聞く。由香里は片岡の紹介でこの建設会社に入ったのだった。心配している二人へ殺人はまだ認めていないと、告げる月元。留置所にいるから面会に行ってあげたらと由香里に言う。

Check

牧田は中学生時代イジメを受けていた

 

ネタバレ:月元の過去

場面が変わって指名手配の犯人が逃走。逃走犯を見つけて取り囲む警察官、犯人はナイフを所持し一人の警官を人質に取る。そして胸の辺りを刺し、血が流れ苦しむ人質になっていた警官をの姿に月元は動けず遠くで見ていた。やっと一斉に襲い掛かる警察官に犯人は捕まえられるが、それを見ていた月元は過呼吸になってしまう。

そこに到着した矢沢がそんな月元を見て殴る。仲間がやられているのに、助けにも行こうとしない月元に苛立っていた。月元は管理官に頭を下げて謝罪する。

 

何があったのか管理官に問う樋村、そして過去の話をし始める。

一年前、二人組の男が現金輸送車を襲って、七千万円強奪する事件が起きた。車が発見されるが、そこには二人組の一人が射殺されていた。もう一人の男の行方を追って、矢沢と月元が潜伏先を突き止める。そこは路上に人が寝ていたりするような場所だった。犯人を捜して足を踏み入れると、突然路上にいた男が月元に襲い掛かってくる。不意をつかれた月本はそのままボコボコにされ、赤バッジを盗まれてしまう。

定食屋の店員である恵子と付き合っていた月元だが、刑事であることは内緒にしていた。また、恵子もかつて水商売をしていたことを内緒にし、その当時、今回の犯人の男である大下と付き合っていた。

大下は恵子に盗んだ赤バッジを見せて言う、刑事である月元が水商売上がりの女に本気なわけがないと。だから自分とまた一緒になろうと復縁を迫る。しかし、恵子はそれを断る。すると大下が激昂し、恵子に暴力をふるって犯した上に殺害してしまう。無残な恵子の遺体を発見した月元は、泣き叫びながら彼女を抱き締め自分の頬に彼女の手をやる。そしてその手に何かが握られていたのを知り、指を外していくとその手には月元の盗まれた赤バッジがあった。その二日後に大下は別の管轄の警察官に逮捕される。

本当は自分たちが逮捕するはずだった犯人を、別の所轄に取られたことに矢沢は腹を立てていた。

それ以来、月元は死体を見ると震えてしまうし、赤バッジもつけなくなった。辞表を管理官へ持ってきたが、それを断り移動願いへと書き換えたのだった。

Check

彼女が殺された事件のせいで、赤バッジをつけなくなり、遺体を前にすると震えてしまうようになった。矢沢ともホシを他の署に取られたことで仲がこじれた。

 

ネタバレ:由香里の過去

留置所の面会に由香里が現れる。自分のせいですまない、人殺しであったとしても待っているから。と殺人を認めていないのに告げる由香里。首には赤いルビーのネックレスがキラキラと輝いている。二人のやりとりを見ていた樋村は、妙な違和感を覚えた。

その後、一変して牧田が殺害の自供をする。その変化に不信感を抱いた月元は、二人のやりとりを見ていた樋村にその時のことを思い出すよう言う。思い返すとネックレスは割りと新しいものだったこと、女がそれを手で隠すようにしていたことを思い出す。そして宝飾店へと向かい、店員へ由香里が来店したか問う。店員は男の人と一緒に来店したというが、相手の男は牧田とは違い眼鏡をかけていなかったと言う。そこで防犯カメラの映像を確かめるが、帽子を被っていてハッキリとした顔が分からない。だが、牧田ではない別の男がいることが分かった。

 

牧田が移送される時、月元は牧田に本当に君がやったのかと問う。それを聞いていた矢沢と揉めるが「この事件には裏がある。もう一度調べ直したほうがいい」と月元は言う。矢沢は赤バッジもつけていない月元に言われたくないと反論し、「風船玉は一度穴が開いたら二度と膨らまないんだ。お前は萎んだ風船玉だ」と言い捨てる。

 

月元が街で聞き込みを続け、客引きの男から由香里の話を聞く。殺された黒川はヘルスの店長をやっていて、女に手を出したり金を巻き上げたりする男だったと言う。その店で働いていたのが由香里で、店のナンバー1の女の子だったと教えて貰う。黒川と由香里は元々知り合いだったと分かる。

一方樋村は建設会社の女性社員に話を聞く。黒川が以前会社へ何度か来ていたことを知る。そして、彼女たちが言うには、由香里が牧田のような地味な男と付き合うとは思わなかったという。むしろ、営業部の片岡のような男のほうが好みだと思っていたという話だった。片岡の強い押しで由香里は入社したから由香里はワケありだと思っていたと。

Check

被害者と由香里は元々知り合いで、由香里は片岡のコネで会社に入社した

 

ネタバレ:月元と純の関係

牧田は由香里にハメられたことを知った。だが、自分が殺したといって罪を認める。なぜ牧田が由香里をそこまでかばうのか?好きな相手だからかばうのか?そんな疑問を抱いていると、そばにいたはずの純の姿がない。

その頃純は母親が恋しくて、幼稚園に迎えに来た別の母親の手を握ろうとするが、振り払われてしまう。夜の街の中を純を探して走る月元、純の名を呼びながら探していると、子供の泣く声が聞こえてきた。見つけた純を抱き締めて問いかけるも「お母さん…」と泣いている純。

 

純と一緒に過ごすことになった昔を思い出す。母親が殺されていなくなったのを、まだ理解できていない様子の純に「お母さんはもういないんだ」と告げる月元。それでも泣き止まない純へ「おじさんじゃ駄目か?もう一人ぼっちなんだよ、純もおじさんも。もう誰もいないんだ、だから一緒に暮らそう」といって、雨降りしきる中、純を強く抱き締める。

雨降る今も純を抱き締めて諭している様子を、遠くから樋村は見守っていた。

Check

恵子の死後、月元の実子ではない純と一緒に暮らすことになった

 

ネタバレ:ネックレスを送った男の正体

月元からもう一度捜査をしたほうがいいといわれて、由香里のアリバイを確かめに聞き込みに行く矢沢。すると、殺害時間の頃、バーで由香里は友人たちと飲んでいたことが判明する。月元は捜査資料を再度見直し、牧田の携帯に殺害時刻の頃に由香里からの着信があったことを確認する。矢沢が由香里にはアリバイがあることを月元に告げるが「もう一人いれば話は別だ」と、物語の核心へと迫り始める。

 

その頃、樋村は建設会社に行って聞き込みを続けていた。由香里は樋村へ「もう終わったことだから放っておいて欲しい」と告げる。「まだ終わっていない」と言って建設会社を出る途中で片岡に遭遇する。片岡の姿を見て樋村は思い出す、宝飾店に由香里と一緒に来たのは片岡ではないかと。そして白い帽子は持っているかと問うと、持っているという回答を得た。その瞬間、樋村は急いで月元へ連絡をする。もう一度宝飾店の防犯カメラを確かめて欲しいと、きっと相手の男は片岡だと。それを聞いて宝飾店へと向かおうとする月元、ただ、樋村へ純の迎えに行って欲しいと告げて。

樋村が純の迎えに行った後、二人で道を歩いていると突如現れた車に連れ去られてしまう。

Check

由香里は牧田以外に付き合っている男がいる

 

ネタバレ:拉致した人物

 二人が戻って来ないので食堂から樋村の携帯へ電話をする月元、呼び出しはするが留守番電話になってしまう。不穏な空気を察して月元は捜査一課へと向かい、一課長へ至急手配をして欲しいと直談判をする。周りの一課の面々は「確証があるのか?」といって取り合ってくれない。すると一課長が「バッジをつけなさい。あなたは捜一の刑事なのよ。自覚を持ちなさい。早く!」と命じる。過去の事件以来つけていなかったバッジを机の引き出しから取り出してつける月元。純と樋村の身を案じての決意だった。その姿を見て周りの面々も協力に動く。このタイミングで動くのは片岡と由香里しかいない、二人を追って欲しい改めて頼む。

 

拉致されていた二人はどこかの山中の深く掘られた穴の中にいた。ショベルカーを使って二人目掛けて土をかけていく片岡とそれを見ている由香里、このまま二人を生き埋めにするつもりだった。純を抱き締め必死に守ろうとする樋村だが、ここから逃れる術は何もない。徐々に掛かる土は樋村の腰の辺りまで達していた。

 

すると鳴り響くサイレンの音が聞こえて、捜査一課の面々がやってくる。なぜ分かったのか驚いている二人に月元は言う「携帯の電源は切っておいたほうがいい。便利な世の中でな、場所がすぐに分かる」と。土の中から純と樋村を助け出す月元、純だけでなく樋村も月元にしがみつく。やっと恐怖から解放された結果、涙を流していた。

Check

片岡と牧田が逮捕される

 

ネタバレ:動機と犯行手口

片岡と由香里が逮捕され、月元と樋村は牧田と会って聞く。直接君の口から教えて欲しい、なぜ罪を被ったのかと。だが、牧田は相変わらず自分がやったというだけだった。月元はそこで由香里のことをそんなに愛していたのかと、だが由香里は君を愛してはいない、利用するためだけに近付いたのだと教える。

 

由香里は黒川を殺すために牧田に近付いたと、電話で呼び出してアリバイを作り、その間に片岡が黒川を殺す計画だったと白状する。レンタルビデオ店のカードは盗んで現場に置いたものだとしても、傘にどうやって指紋をつけたのかを矢沢に聞かれる。黒川のことを牧田に相談した時、ベンチの上に予め壊れた傘を置いておいた。二人がベンチに座るためにはその傘をどかさなければ座れない。牧田は自然な流れで傘の柄を掴み、脇にあるゴミ箱へと捨てた。その傘を後で片岡が回収して凶器に使ったのだった。

 

一方片岡の取調べ。偶然由香里と一緒にカフェにいたところを黒川が見つけて入ってきた。そしてその場で由香里の風俗店で働いていた時代の写真を見せ、これをネットにバラまくと脅す。その後も金を求めて来る黒川は、今度は由香里と一緒にいるところの写真を見せて、専務の娘との結婚するのにいいのかと脅してくる。更にはもっと凄い由香里の写真もあるといい、SDカードの買取に一千万を要求してきた。三百万までは払った片岡だったが、これ以上はキリがないと判断して黒川の殺害を決意したのだった。

そんなときに牧田のことを思い出し、いかにも騙されそうで女に慣れていない感じがするので利用することにした。

Check

脅迫を続ける黒川殺人計画を練る。由香里を使い牧田を誘い出し、置いてあった傘の柄を握ったのを確認し、後に回収し凶器として使用した

 

ネタバレ:牧田の理由

一月ほど前に片岡から付き合ってる女性へ贈ったというネックレスの写真を見せられた。付き合っている相手が片岡だと、由香里が来た時に気付いた。だから自分が罪を被ろうと思ったという。

中学時代にイジメられていた牧田は、ある日仕返しをしたら逆にケガをさせてしまい、ますます孤立を深めていった。当て付けに死のうと屋上へ行き、フェンスを乗り越え端に立っていた時、片岡が死ぬことはないと声を掛けてくれたと話す。あの時、片岡が声を掛けてくれなかったら、自分はそのまま死んでいた。

その片岡が由香里と付き合っているならそれでいいと、二人が幸せになるなら一度自分は死んだ人間だから罪を被ろうと決意したと告白をする。

 

そんな牧田の気持ちを全く知らない片岡、車中でその話を月元がするが全く記憶にない。挙句、パシリだバカだと罵る。それに怒った矢沢は拳で片岡の腹を殴るのだった。

一方由香里のところへ樋村が牧田からの伝言を届けに向かう。「いつか片岡君と幸せになって欲しい、少しの間だったけど彼女でいてくれてありがとう」と。それを聞いた由香里は「ばっかみたい」といい、樋村はそんな由香里へ可哀想な女と言う。由香里はそれにキレたのか「男なんてみんな駒だ、死刑なんて怖くない」と喚くのだった。

 

月元と樋村に車に乗せられて自宅まで送って貰う牧田、その背に向かって月元は言う。「人を好きになるのは、辛く切ないものだ。それでもその気持ちを大事に生きて欲しい」と。由香里とデートをしていた時の思い出が巡る牧田、その目には涙が浮かんでいた。

Check

中学時代に自殺から救ってくれた片岡のために罪をかぶった

 

ネタバレ:ラスト

 定食屋で月元と樋村と管理官が並んで酒を飲んでいる。牧田は泣いていた、片岡と由香里のために泣いていたと。管理官は牧田を良い人間なのねと言うが、樋村は理解不能だと一蹴する。月元が、今までは罪滅ぼしだったけど、これからは純が自分を必要とする限り、一緒にいてやろうと思うと。そして、一度はつけた赤バッジをカウンターへ置く。

その後、月元と純が海へ行く。砂浜に「おじさん」と純は文字を書く。そして、月元へ何かを言うが波音に掻き消されて聞こえない。最後、画面に「おじさんありがとう」と文字が出て終わる。

 

見どころと感想

まず、公式が発表した内容とはあまりにも違います。出演者の欄でも今井雅之さんには触れてなく、見てビックリというある意味サプライズ仕掛けとなってました。なぜ7年もの間、お蔵入りになっていたのか、詳しいことは何も分かりませんが、ちゃんと作られていたドラマでした。

今では主役も多い高橋一生が容疑者役となり、取調べの際に見せる睨みや笑みがサイコな感じを匂わせていいです。今井雅之は彼がよく演じていたような役柄で、今でもドラマを見ていると彼が出て来るんじゃないかと、勘違いさせる健在ぶりでした。

また、余貴美子演じる管理官が、ブルゾンちえみのような格好でした。

 

全体的なテーマとして、根底にあるのが「一方的な思い」ということ。

  • 月元→恵子=死んでしまった恵子に自責の念を向ける
  • 純→月元=愛情を求めても月元は罪滅ぼしでそばにいるだけ
  • 牧田→由香里=恋人だと思っても利用されているだけ
  • 由香里と片岡=一方的な都合で利用しあう関係
  • 恵子→大下=復縁を望むも拒まれて殺害
  • 牧田→片岡の友情=恩を覚えていたのは自分だけで利用される

牧田が愚かだといってしまえば、簡単な話かもしれません。しかし、報われない愛や思いはいざ当事者になると、それこそ殺人が起きたり自暴自棄になってしまうという話でした。

 

ただ、よく分からないシーンがありました。それは月元が恵子の遺体を発見するシーンです。

月元と矢沢が大下の潜伏先を突き止め、そこへ行く途中で潜んでいた大下に襲われます。この時は夜です。その後、シーンは変わり恵子はなぜか大下と会っています。この時は朝か昼です。

呼び出されているシーンはありませんが、大下が定食屋を覗いているシーンはあります。ですので、恵子が定食屋に勤めていることは知っているのだとは思います。恐らくですが月元の「赤バッジ」を奪った後、恵子に復縁を迫るため呼び出したのかもしれません。そうでなかったら、恵子が先に潜伏先を発見したのかもしれません。

そして恵子は赤バッジを投げつける大下に向かって「月元さんに何をしたの?」と問い掛けます。しかし肝心の答えは言わず「そんなことより…」と言い出す大下。だから、こっちは悩んでしまうのに、なぜ答えてくれない。

大下は答えてくれないので、ここで改めて整理。

月元ボコボコにされる(夜)→大下が恵子を呼び出す(朝or昼)→恵子を殺す→月元が遺体を発見(朝or昼)

という流れになります。

恵子を発見する時、月元は傷だらけなので、恐らく大下にボコボコにされた後、そんなに時間を置かずに彼女を発見したのだと思われます。夜に殴られて傷付いた月元が、朝だか昼に恵子の遺体を発見する。夜通し恵子を探していたのか?そういうシーンはないので、あくまで想像となります。

そこで更に浮かぶ疑問が「どうやって恵子を見つけたんだ?」という疑問です。

フラフラになりながら、建築現場のような場所になぜか一人で現れる月元。元々潜伏先は突き止めていたから、やっと辿りついたのでしょうか?応援も呼ばずにとにかく一人で来ます。何度見ても分からないので、刑事の勘ということにしました。

 

 また、画面上よく雨が降っていて、BGMにジャズっぽい音楽が掛かり、海外のハードボイルド風なドラマを思わせる演出でした。エンディングでかけるレコードに書かれている曲を調べてみましたが、ちょっとわかりませんでした。

原案となっている「警視庁捜査一課刑事」という本ですが、調べてみるとどうやら小説というよりノンフィクションもののようです。この話が描かれているのかは分かりませんが、レビューを見る限り良書のようなので、ご興味がある方はぜひ。

   

名セリフ

愛した人の全てを受け入れる。それも人を愛するということだ。だが、愛されるとは限らない。

 

警視庁捜査一課刑事

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