つれづれテレビ

イノセンス 冤罪弁護士 最終回 武田真治は4浪だった

 

今回で最終回となる「イノセンス 冤罪弁護士」ですが、和倉は無事でしょうか?そして真犯人は捕まえることができるのでしょうか?幕引きを見ていってみましょう。

 

 

イノセンス 冤罪弁護士」概要

日本テレビ系列土曜22時「土曜ドラマ」枠で放映している「イノセンス 冤罪弁護士」。

冤罪事件を主に扱う弁護士が、大掛かりな実証実験をすることで無実を証明し、99.9%の壁に立ち向かっていくストーリーとなっています。登場人物の苗字がみんな温泉な共通点があります。

主なキャスト

 

第10話ゲスト

武田真治・佐藤B作・榊原郁恵

 

あらすじ

和倉(川口春奈)は刺された時に犯人の顔を引っかいて爪に皮膚片を残した。そのまま病院へ運ばれた和倉だが、黒川(坂口健太郎)にDNA鑑定をして貰うよう頼む。しかし、警察は後でこっちでやるからといって聞き入れてくれない。

ようやく目が覚めた和倉のそばには、黒川が手を握っていた。

11年前の事件も今回の事件でも、被害者と加害者のどちらもフォローや、ブログに書き込みをしている人物がいた。その名前は「kooz」という名で、SNSのトップページが勾玉のようなマークだった。

そのマークの意味は「アポストロフィー」ではないかと、秋保(藤木直人)はいう。名詞につけると所有格を表し、この被害者は自分のものと主張しているのではないかと推理する。

しかし、あくまで状況証拠でしかなく、犯人逮捕には至らないだろうとも付け足す。

その頃、黒川は富士田(坂本真)に面会しにいき、11年前に冤罪になった人が自殺した理由もわかるという。やってもいないのに、やったといわれてこんなのだったら死んだほうがマシだ心が折れかける。黒川はそんな富士田を諦めないでと励ますのだった。

警察に和倉を刺した犯人が、自首してきた。すぐに弁護士事務所に示談交渉をしに弁護士がくる。その男の名前は神津一成(武田真治)といい、青藍芸術大学の学生課に勤務していた。

黒川は示談するかどうかは和倉本人に確認するといい、一つ条件として神津本人と面会することを願う。

神津と面会した黒川は、彼の今までの職歴をたずねる。すると過去に東央大学の学生課でも働いていたことがわかる。神津はまるで悪びれずに自分と学生と置かれている立場の違いに苛立ち、人間なんて死ぬ時はあっさりしたものだという。

そして、11年前の事件も今回の2人も自分が殺したと告白をする。憤る黒川は2人を隔てるアクリル板を思いっきり叩く。すると、神津が騒ぎ出して職員が駆けつける。「そいつが殺人犯です」という黒川だが、証拠はなにもなく、神津はそのまま退室してしまう。

黒川は真犯人である神津を、裁判に引きずり出すことはできるのか?

 

見どころと感想

神津は自ら法廷で11年前の事件も、今回の2件も自分がやったと自供します。その結果、依頼人は無罪を勝ち取り、11年前の事件も再審に動き出します。

神津が犯罪を起こした理由はこうです。4度受験に失敗した東央大学にようやく合格したが、その時に起きた痴漢の事件により、入学を取り消されてしまった。

結果的にその痴漢事件は冤罪だったのですが、なぜその時に腕のいい弁護人なり、示談金なり用意しなかったのでしょうか。人を刺したタイミングで示談の話を持ってくるよりも先に、その時に頑張ったほうがよかったです。

そのせいで、秋保の妹や他の女性2人が殺されてしまいます。動機としては、警察や検察へ対しての復讐でした。自分が冤罪になったように、他人を冤罪に仕立ててやることで、警察や検察のずさんさを露呈させたかったというのが動機です。

 

ここからは黒川の独演会となります。
冤罪の被害にあった神津が一番、冤罪の苦しみをわかっているのにと悔やみます。
人として最後の最後まで、その心の痛みと向き合って欲しいといいます。

さらに傍聴席で聞いていた黒川パパが挙手し、発言を始めます。裁判はそっちのけです。

それにしても、提供が出ている時の両脇のテロップが「殺人犯(武田真治)」と書いてあるのは、さすがにどうかと思います。
物語が始まったばかりでこれから謎を解明していくのに、なぜこのタイミングで書いてしまうんでしょうか。

 

一応、感情に訴えての幕引きではなかったので良かったです。ちゃんと科学的な証拠を突きつけて、それに反論できなくなった神津が自白するという流れです。しかし、神津はすぐに自白してしまいます。といいますか、その場でいいたかったのかもしれませんが。

なので、最後の法廷のシーンは全体的に感情の話が多めでした。最終回なので仕方ありませんが、ちょっと駆け足な感じの大団円となります。

まとめ

弁護士ドラマが多かった冬ドラマの中、正義が勝つばかりでもない話に、果敢に挑戦していたと思います。前半(調査)と後半(実験)の二部構成も、飽きさせない展開で良かったと思います。
しかし、キャラの設定があまり安定せず、和倉に至っては初回とだいぶ違います。また、登場人物が結構多いので、杉本哲太さんや志賀廣太郎さんの使い方はもったいない感がありました。
 
今回のいいセリフ

必要なのは愚直なまでに真実を追求しようとする意志だ。

 

相棒17 最終回 新世界から来た勇者ヨシヒコ

今日で最終回の相棒ですが、放送時間を拡大して2時間で放送されました。今後もシリーズが続くと思われますが、何か大きな変換はあるのでしょうか?

 

「相棒」概要

テレビ朝日系列水曜21時に放映している「相棒」。

警視庁特命係の杉下右京と冠城亘の二人のコンビが、些細な証拠や違和感から推理を巡らせて犯人を追い詰めていくストーリーとなっています。

主なキャスト

 

第20話ゲスト

中原丈雄・渕野右登・小木茂光大浦龍宇一八木優希

 

あらすじ

 遺伝子工学の権威である教授が殺された。捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)が捜査をしにいくと、先に特命係の右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)が、助教授の八木橋大浦龍宇一)に聞き込みをしていた。そこにラベルのない箱が置いてあり、それを開けようとするが、危険物の可能性があると右京が指摘する。中には硫化水素系有毒ガスが入っていた。
その現場に落ちていたバッジを調べると、「楽園の扉」という教団のものだとわかった。楽園の扉は反科学思想の団体で、過去に代表の阿藤(小木茂光)は逮捕されていた。


シンポジウムの日に、大学に出入りをする防犯カメラを調べると、大きなカバンを持っていた男女が目にとまる。そのカバンには「AKAGI MART」という群馬のスーパーのロゴが入っていた。行きには入っていた荷物が、帰る時には空っぽだった。
その男女が何者かシンポジウムの参加者の名簿を調べると、群馬からの参加者である成瀬真一郎(渕野右登)と水原美波(八木優希)という二人の名前がわかった。その名前に引っ掛かりを覚えた右京は、鷺宮栄一(中原丈雄という作家の元へと向かう。


その作家が20年前に書いた「沈む天体」という小説は、パンデミックが起こり世界中が滅亡に向かうという話だった。その物語の少年と少女の名前が成瀬真一郎と水原美波という名前だった。鷺宮にその二人のことを聞いても知らないと答える。
右京は楽園の扉のホームページにあった主張が、「沈む天体」の主人公の言葉に似ていると指摘する。楽園の扉と関係があるのではないかと問うと、冠城が柱にかかっていた写真を見る。そこには阿藤が写っていた。
かつて阿藤と鷺宮は同じ大学の研究室にいた。研究室を辞めたあと、ガイアパブリックというIT企業に一緒に勤めていたこともわかる。
すると、青木(浅利陽介)から電話が入り、謎の二人が三ヶ月前に群馬県の山中で倒れていたところを保護されていたことがわかった。


右京と冠城はその二人を預かっている診療所へと向かう。そこにいた二人に話を聞くが、記憶喪失だという。そこで防犯カメラの写真を見せ、カバンの中身はなんだったのかを問う。本などが入っていたと答える二人だった。
そこへ捜査一課の二人が来て、取調べに連れて行ってしまう。残った右京と冠城はあの二人について診療所の人たちに話を聞く。最初のころは時々変なことを言っていたという二人、何を言っていたかと問うと「このままじゃ世界が滅びる」と言っていたことがわかる。


山の中で倒れていたのはなぜか?行方不明届けが出ていないのはなぜか?記憶喪失は本当なのか?「世界が滅びる」とはどういうことなのか?右京と冠城の二人で謎解きが始まる。

 

見どころと感想

最初、本当に「未来人」だったら困りましたが、相棒ではさすがにそれはなく安心しました。
しかし、実際にこのような生活をしている人が、広い国土のアメリカにはいたりします。狭い日本で誰にも見つからずにこの生活をするには、さすがに難しいんじゃないかなとは思いますが、なかなか面白い設定でした。
ただ、その生活している人たちが、なぜか勇者ヨシヒコのような格好なのが、気になりました。

 

その他のレギュラーメンバーもそれぞれいい見せ場がありました。伊丹刑事がアンプルをキャッチするも、割れてしまい隔離されてしまいます。弱気になる芹沢を「馬鹿野郎、殺人犯捕まえるまで死ねるかよ」と励ましたり、尋問中に「たった一人の女のためにお前は…世界中の人々を殺そうとしたんだぞ!」と、怒ったりするシーンは格好良かったです。
中園参事官と内村刑事部長のやりとりも良かったです。ガイアパブリックへの突入をためらう中園参事官を制し、内村刑事部長が「杉下に賭けるしかない」といって許可します。責任は中園参事官に押しつけ、腹をくくった参事官が犯人からの電話に毅然と対応するのは良かったです。
また、パンデミックを隠蔽しようとする衣笠警視庁副総監に、素直に応じているような対応をするが、サラリとバラす社広報課長も彼女らしくて良かったです。
 

最後のシーンで、花の里がなくて寂しいという冠城に、そうですねと応じる右京さんとの会話に、改めて花の里はなくなってしまったんだなぁ、と思いました。

まとめ

今日で相棒も終わりですが、またシーズン18をやると思います。花の里の代わりに誰かが、何かしらのポジションにつくのか?初回の話で登場するとは限りませんが、誰かしら補充しそうな予感はあります。マンネリといえばマンネリですが、やはり相棒の安定感は抜群でした。

 

今回のいいセリフ

自分の手でより良きものに変えていこうとするのが、この世界に生きている我々の使命だと思いますがねぇ。

後妻業 最終回 小夜子は女ねずみ小僧?

今回で最終回となる「後妻業」です。朋美は遺産を奪い返すことはできるのか?小夜子たちの運命はどうなってしまうのか?見ていってみましょう。

 

「後妻業」概要

フジテレビ系列火曜21時に放映している「後妻業」。

年老いた独身男性と結婚して、その遺産を貰うことを生業としている小夜子と一緒に組む結婚相談所の柏木。小夜子の結婚相手の娘である朋美は探偵の本多と組んで、遺産を守るべく二人と戦うストーリー。

主なキャスト

原作:「後妻業」黒川博行(文春文庫刊) 

主題歌:「冬の花宮本浩次

第9話ゲスト

松尾諭

 

あらすじ

 舟山の息子(松尾諭)に脅された柏木(高橋克典)は金を用意するから少し待って欲しいといって要求を受け入れる。数日後、本多(伊原剛志)は朋美(木村多江)にあの晩、ホテルに行ったら柏木と一緒に部屋へ向かう姿を見たと言われる。朋美は運んで貰っただけで、何もなかったと話し、本多もそれを信じた。
一方、柏木は博司(葉山奨之)に新たな仕事を依頼していた。それは、覚せい剤の売買をしているシーンを盗撮することだった。なんと盗撮をした相手は、舟山の息子の組だった。

 

本多は柏木のところへ行き、練炭や注射器を購入したレシートを見せる。そして、手帳と一緒に買い取って欲しいと言う。柏木はそんなもの状況証拠だと突っぱねるが、本多はマスコミには状況証拠だけで十分だといい、柏木も小夜子(木村佳乃)も追いかけ回されるぞと言い返す。仕方なく買い取ることにした柏木に、三千万払えと本多は言う。了解した柏木は金が用意できたら連絡すると告げた。

その頃、小夜子は朋美に電話をかけ、「今度こそ本当のことを話す」と言い、直接会って話したいと願う。

そして、柏木が舟山の息子に電話をかけ、博司に撮らせた写真をネタに、逆に一億円を払えと脅すのだった。
その後、柏木は本多に電話をかけ、一週間後に大阪の倉庫に来いと連絡を入れる。

舟山の息子と本多と柏木の取引の行方はどうなるのか?

 

 

見どころと感想

視聴者の人が後から分かることが多いように、実際に画面で進んでいる話以外にも、「実はあの後こうだった」というシーンが、後から後から差し込まれていく編集となっています。


結論から言うと、舟山の息子が持って来た一億円を、柏木、小夜子、朋美、本多、本多の元同僚の刑事と五人で山分けするというオチになります。
そこに持っていくまで、柏木と小夜子が知恵を働かせて、本多と朋美を共犯に引きずり込むといった展開です。
詐欺師もののドラマとかでは、よくある手法ではありますが、殺人が絡むこのドラマでこのやり方をされるとは思ってみなかったです。

朋美を引き入れるため、小夜子が持ち出すやりかたはこうです。
年寄りから奪った金は全て養護施設などに寄付をしていた。通帳や領収書を見せて説得します。そして、朋美の父親は自ら注射を打って死んだ、といいます。
それに納得をしたのか、朋美は持ちかけられた話に乗ります。

 

そして最後の頃、小夜子は本当に寄付をしていたのか?殺人は犯してないのか?という疑念を晴らすように、ゴミ箱に通帳と領収書と、注射器が捨てられていました。
よって、小夜子は殺人犯ですし、寄付などしていません。

 

悪人が罰せられることがない、という終わり方を受け入れられるかどうかが、この物語が好きか嫌いかの分かれ目だと思います。
大体こういった話は、悪人が最後に死んで終わりになる話が多いです。
たとえば、息子の博司に首を絞められるシーンで、本当に小夜子は死に、柏木もまた恨まれている女性に殺されて死ぬ。といった終わり方です。
それはそれで、いいかもしれませんが、「後妻業」はなぜ生まれたのか?という本質を問うには、その終わり方だと普通の物語になってしまいます。

後妻業が生まれた理由の一つとして、序盤で描かれていたように、被害者家族が疎遠であるということです。
兄弟の誰も面倒をみず、むしろ疎まれているような状態の老人。そこへ小夜子がやってきて、本来なら家族から貰えるはずの愛情を与えます。
親が死んでから、遺産を巡って争う家族。それまで理由をつけて面倒をみることを放棄していたのに、小夜子に金が取られるとなると騒ぎ出します。

小夜子のやっていることは、当然許されることではありません。しかし、自分達に一切の責任がないのか?それを深く問いかけてくる作品でした。
ですので、罪人が野放しな終わり方にすることで、いつでも自分の身に降りかかる可能性を残したのだと思います。
本当に身が引き締まる良い作品でした。

 
見どころとしては、クルーザー船の中での、久し振りに見れた小夜子と朋美のケンカです。やっぱり木村多江さんが愛らしいなぁ、としみじみ思って見ました。

最近、ファミリーマートファミチキのCMにも出演されていますが、セクシーからのコミカルな感じがいいです。

 

まとめ

始まった当初はどうなることかと、あまり期待もせずに視聴していました。しかし、見ていくうちに、関西弁のおかしさもコントのように入るケンカも、気にならなくなりました。終わるころには、普通に面白かったです。テレビという短い時間で、展開の山場を作らないといけない状態で、うまく引きを入れて盛り上げていたと思います。
このドラマの主題歌である「冬の花」の入り方が大好きでした。

 

今回のいいセリフ

何ちゅうてもお前と俺は最強の…。バディーや。

トレース ~科捜研の男~ 11話 千原ジュニアがヤバ過ぎる

今回が最終回のトレースです。家族を殺した犯人、姉のお腹の子の父親とは一体誰なのか?犯人がわかったとしても果たして逮捕できるのか?それでは見ていってみましょう。

 

 

「トレース ~科捜研の男~ 」概要

フジテレビ系列月曜21時「月9」枠で放映している「トレース ~科捜研の男~」。

科学捜査で得た証拠を重視する科捜研所属の真野礼二と、勘や主観といった非科学的なものをメインに捜査する虎丸良平が、対立しながらも解決していくストーリー。

主なキャスト

第11話ゲスト

萩原聖人・倉悠貴・夏子

 

あらすじ

佐保(袴田吉彦)のDNAを採取しに向かった真野(錦戸 亮)と早川(萩原聖人)だったが、佐保は爆発事故で死んでしまう。そこで心臓血を調べてDNA鑑定をしてみたが、姉の胎児との親子関係は不一致だった。佐保の死亡現場に臨場した真野は、調べていくうちにガスの元栓付近に残った手袋の破片を見つける。そこについていた皮膚片を調べると、武蔵野一家殺人事件の軍手のDNAと一致した。すなわち、佐保を殺した犯人と、姉のお腹の父親は同じ犯人であるということがわかる。
改めて姉の交友関係を洗う真野たち。聞き込みを続けていくと浮かび上がる別の高校の生徒がいた。その高校に行って卒業アルバムで探していくと、そこには刑事部長の壇(千原ジュニア)の名前があった。
やがて科捜研に刑事部長の壇が現れ、その場でDNAキットを使い自ら採取したものを真野に差し出す。それを鑑定してみたところ、胎児との親子関係は不一致だった。

 

 

見どころと感想

 

真実を全て知った上で、真野はどうするのか?というのが一番のポイントだったと思います。

壇は何一つ証拠もなければ、自ら手も下していません。裁くことができない状況です。それをわかっていて壇は真野に拳銃を渡します。真野が苦しむ顔を見るのが楽しいようです。

結局、真野は撃つことができず、壇は早川に刺されてしまいます。さらに真野はそんな二人を救急車を呼んで助けます。

後に虎丸になぜ二人を助けたのか?と問われた真野は、先に進みたいから助けたといいます。二人を殺してしまったら、二度と前に進めない気がしたから助けた。と答えます。

壇や早川とは違い、自分は感情や欲望で人を殺したりはしない。そういっているような真野でした。

 

見どころとしては、千原ジュニアさんのサイコパスな演技でしょうか。最終回まで全くセリフらしいセリフを言ってなかった壇が、ここに来て爆発します。
DNAを提出する際のあの異常なシーンは、なかなかにヤバいです。また動機もなんとも妙なといいますか、サディスティックな欲求かつ「可愛い子ほどイジメたくなる」理論なのでしょうか。

高校生時代の壇の役をやっていた彼も、同じようにサイコパスな演技で魅せてくれました。萩原聖人さんも負けじと魅せてくれます。鬱屈した状態に耐える聖人、そこからの逆ギレはもはや職人芸です。

その三人が良い演技といいますか、ぶっ飛んだ演技をしてくれちゃったお陰で、残念ながらレギュラーメンバーの存在感が非常に薄く感じました。
また、ノンナと真野の関係が何か進展があるのかと思いきや、特に何もなく終わります。

 

まとめ

真偽はわかりませんが、主役の錦戸さんが事務所の去就だなんだ騒がれていたので、シリーズになるのかどうか現時点でははっきりわかりません。今回のシリーズは各回のゲストメンバーに大いに助けられた気がしました。
 
今回のいいセリフ

お前なんて…生きてようが死んでようが同じだよ。殺す価値もねえよ。

 

イノセンス 冤罪弁護士 9話 秋保と黒川の別れと和倉の運命は?

 

次週最終回なので今週は来週との二話完結となっています。11年前に起きた秋保の妹殺害事件と同じ状況の事件が起きます。真相に果たしてたどりつけるのか?それでは見ていってみましょう。

 

 

イノセンス 冤罪弁護士」概要

日本テレビ系列土曜22時「土曜ドラマ」枠で放映している「イノセンス 冤罪弁護士」。

冤罪事件を主に扱う弁護士が、大掛かりな実証実験をすることで無実を証明し、99.9%の壁に立ち向かっていくストーリーとなっています。登場人物の苗字がみんな温泉な共通点があります。

主なキャスト

 

第9話ゲスト

榊原郁恵・坂本真鈴之助

 

あらすじ

11年前に起きた秋保の妹が死亡した事件と同じ状況の遺体が発見される。逮捕されたのは富士田順平という男だった。黒川と和倉の二人は容疑者である富士田に会いに行く。11年前に神奈川に住んでいたという富士田に対し、その時何をしていたかアリバイを黒川はたずねる。当然何も覚えていないと怒る富士田に、黒川は11年前の事件を調べたいから弁護を受けると答えた。

この事件には4つの可能性があると黒川は言う。1つ目の可能性は単なる偶然、2つ目の可能性は模倣犯、3つ目の可能性は富士田が犯人、4つ目の可能性は別に真犯人がいて罪を着せたということだった。

一人で考えたいという黒川を残し、和倉は事務所に戻る。すると、黒川の母である麗が来ていた。麗の相手を和倉に押し付けて、他の人たちはみな自分の仕事に戻ろうとする。黒川の部屋を見たいという麗と一緒に和倉は部屋に行き、帰り際、麗は和倉に向かって「あの子が苦しんでいる時支えてあげてください」と言い残す。

黒川が遅くに事務所に戻って来ると、和倉もまだ事務所に残っていた。黒川の話を聞くという和倉に、黒川は浅間先輩が無罪であって欲しいと、弁護士としては問題のある考えがあることを告げる。そんな黒川に和倉は今目の前の事件を解決すれば、11年前の事件も解決する可能性があると告げて励ます。

その頃、秋保は黒川の父である真と会っていた。検察直轄の捜査機関を立ち上げることを伝え、その主要メンバーとして秋保に参加して欲しいと告げるのだった。

 

見どころと感想

 被害者遺族と加害者の友人という、複雑な関係が今回のポイントとなります。
黒川は浅間の無実を願い、秋保はやり場のない感情をぶつける対象が必要でした。その二人が今まで「科学的証拠を探す」という、感情を一切排除した状況であったからこそ、辛うじて共にいられたのだと分かります。
と、いいますか、秋保は黒川パパから、「極秘資料」と言われていた内容を怒りながらペラペラ喋ります。さすがにそれは喋ったらマズいんじゃないか、秋保。

見どころとしては、一つは黒川と和倉の距離が縮まります。最初の頃の和倉は大声でわめくだけのキャラでしたが、黒川ママからお願いされたからかわかりませんが、お母さんのようになります。さらには、黒川の身代わりにまでなってしまいます。愛のパワーなのでしょうか、ちょっとそこまではまだわかりません。
そんな黒川と和倉と一緒に、茨城に検証に向かう石和が、ビックリした際、黒川の腕をぎゅっと握ったりしているのが面白かったです。

あと真犯人に繋がるかもと言われた、秋保の妹のブログに書かれていたハンドルネームと富士田のフォロワーのハンドルネームが一緒という件ですが、他人に罪をなすりつけれるような、用意周到な人が11年間ずっと同じハンドルネームだったのかとちょっと思いました。

一番の見どころは「♪とき~には~」が入る瞬間です。このラスト近くの秋保と黒川が裁判所の外で擦れ違うシーンがスローモーションになり、エンディングの曲が始まります。このシーンは音楽の効果もあってとてもいいです。エンディングはイントロがなく歌う声から入るタイプの曲の場合、大体いい感じで入ってくるドラマが多いです。

展開予想

予告ではみんながみんな感情丸出しなような感じに見えましたが、ちゃんと科学的根拠を元に真実に向かっていくという話であって欲しいと思います。最後が感情論で終わってしまうことだけは避けて欲しいです。
 
今回のいいセリフ

お前は死体の冷たさを知らない。

 

メゾン・ド・ポリス 最終回 ヒヨコはニワトリに成長しました

今回で最終回となります。バラバラになってしまったメゾン・ド・ポリスのメンバーたちは?ひよりの父の死の真相は?野間は逮捕することはできるのか?それでは見ていってみましょう。

 

 

「メゾン・ド・ポリス」概要

TBS系列金曜22時「金曜ドラマ」枠で放映している「メゾン・ド・ポリス」。

新米刑事のひよりが「メゾン・ド・ポリス」という名の元警察官達が住むシェアハウスへ行き、一緒に事件を解決していくストーリーです。

主なキャスト

 

第10話ゲスト

佐野史郎中野英雄東風万智子・住田萌乃

 

あらすじ

 

 情報を流していた真琴が野間と会い、ボイスレコーダーで録音をするが、取り上げられてしまう。
一方ひよりは自宅待機を命じられるが、メゾン・ド・ポリスへと足を運ぶ。そこで戻ってきた伊達と落ち合い、それぞれの状況を説明する。高平は小梅のことで脅されて、メゾン・ド・ポリスには戻ってこれない。藤堂は爆発事故のせいで病院に運ばれしばらく入院することになってしまう。迫田は警察で取り調べを受けていて、夏目は逃亡していて行方が分からないと伊達に話す。

すると、高平が戻ってきて、しばらく家族にはホテル暮らしをして貰うことにしたので戻ってきたと言う。その頃夏目は一人で青幸興業の大黒と会い、靴を奪って入院中の藤堂へと差し入れと称して鑑定を依頼する。迫田は留置所に新木と原田を呼び、警察内部にいる内通者を何とか捕まえて欲しいと願う。

藤堂の部屋の扉を直しに草介がやってきて、ひよりと二人で話をする。自分が警察の犬だと疑っているだろうと問う草介に、ひよりは仲間だと信じていると答える。
そして藤堂も病院を抜け出して戻り、またメゾン・ド・ポリスにメンバーが野間を追い詰めるために集結する。

 

見どころと感想

それぞれの謎が回収されます。

  • 市野沢の妻が死の間際にいった「写真」という言葉の意味→写真に写っていた高遠建設の封筒の中に不正経理の証拠
  • 市野沢を殺した犯人→若林
  • 真琴が裏切っていた理由→金銭的な問題。しかし後に仲間になります
  • 草介は味方になるのか?→なります
  • 警察の犬→捜査一課管理官の間宮
  • ひよりの父を殺した犯人→野間
  • ひよの父が殺された理由→高遠建設で地固め中だった野間が、不正を暴かれるのを恐れて殺害
  • 子供の時ひよりの家に来た刑事→伊達さん


短い時間の中でうまく回収したと思います。またそれぞれのキャラクターの良さをうまく入れてきます。高平さんが単なる家政婦的な存在でなく、射撃の腕が本当に良かったことが証明されます。

証拠を燃やすシーンがあるのですが、そのすぐそばにガソリンだか灯油だかのポリタンクを置いて火を点けます。引火しそうである意味一番ハラハラするシーンです。
また、ひよりが自宅でアイロンかけをして、頭の中を整理するシーンがありますが、もちろんPanasonicです。

結構印象に残るセリフが多く、沙耶が証拠の靴を盗もうとした間宮に向けて「元旦那からのプレゼントなの。あんたにはあげない」というところとか、草介が「ちわ~っす。極上SIT一個小隊お持ちしました」辺りはニヤリとしました。
最後に渡されたクッキーの絵がニワトリになってるのも、ひよりの成長を示していて良かったです。

まとめ

三ヶ月間、最初から最後まで楽しく見れました。原作付きのドラマなので、あまり脱したりは出来ないと思いますが、このメンバーで毎回一話完結の話を続けて見たかったです。駆け出しの若者と年配者の知恵が合わさるというドラマは、全年齢層にアピールできていいんじゃないかと思います。キャラクターの魅力と配役が、見事にマッチングしたドラマでした。
 
今回のいいセリフ

うちの大将は俺でも伊達さんでもない、牧野ひよりだ

 

スキャンダル専門弁護士 QUEEN 最終回 斉藤由貴が最強すぎる

今回で最終回を迎えますが、どういった展開で話が完結するのでしょうか?氷見と与田の仲は元に戻るのか?五年前の事件の真実とは一体なんだったのか?見ていってみましょう。

 

 

「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」概要

フジテレビ系列木曜22時「木曜劇場」枠で放映中の「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」。

鈴木法律事務所内の危機管理チームの弁護士氷見 江(竹内結子)と与田知恵(水川あさみ)をメインに、法廷で戦うドラマではなく、スキャンダルを主に取り扱って危機から救うというストーリーです。

主なキャスト

 

第10話ゲスト

山田明郷山崎紘菜小野武彦

 

あらすじ

 氷見の選挙違反の件を叩くため、公の場で疑惑の目を氷見に向けさせるべきと与田は、林と吾妻に国会での証人喚問を要請する。林と吾妻は五十嵐にその話を持っていき、特別調査会を開くことを決定する。
その頃、林、五十嵐、村西の三人は、駐車場に停めた車の中で密談をし、万が一の状況になった場合、吾妻も切り捨てろと五十嵐は告げる。
そして調査会が開かれ、氷見が林に質問をされるが全て否認する。しかし証人として茂呂や村西が氷見に対して不利な証言を始め、氷見は次第に追い詰められていく。更には与田までも証言を始め…。

 

見どころと感想

 全ては五年前に起きた事件のため、ずっと準備をしていたことでした。五年前、田村が死んだのは結論から言うと自殺でした。ただ、不正に関わっていたことで罪の意識を感じ、精神的に追い詰められて結果死んでしまいました。この時、党に揉み消されないように、氷見は自ら容疑者となったとのことです。

また、与田とも結構前に通じあって、特別調査会を開いて貰うよう頼んでいました。
藤枝は三人が車中で密談しているところへ、スパイ映画よろしく盗聴器を外部から設置しに行きます。
そして、真野に至っては五十嵐となぜか直接会い、しかも五十嵐は真野に対して敬語で話します。真野を敵に回すのが一番怖いです。

五年前、事件が起きた時にいつか暴いてやろうと、決意をした吾妻と氷見でしたが、結局、鈴木法律事務所のメンバーがいなかったら実現できなかったワケです。しかし、氷見は転んでもタダでは起きない女なので、事件後、鈴木に拾って貰うところまで計算していたのかもしれません。

事件が起きる→容疑者になる→法律事務所に入る→そこで仲間を作る→五年前のことを暴く

と、いう非常に長い時間と手間をかけて、大願成就させるワケです。忍耐強い女です。
ちなみに氷見は事務所は辞めておらず、有給休暇をとっていただけでした。

色々とご都合主義的な展開ではありますが、このドラマはそこがコミカルな感じで描かれるので痛快にも感じます。しかし、一番印象に残ったのは調査会で氷見が頭を掻き毟って苦悩する画でした。竹内結子さんの魅力を引き出しています。

まとめ

残念ながら視聴率が良くなかったみたいなので、恐らく続編は作られることはないかもしれません。シリーズで続いているドラマでもないのに、各キャラクターが非常に立っていたので、これは本当にもったいなかったと思います。
コメディドラマほど振り切らず、スタイリッシュな出演者の衣装もあり、フィルムで撮影したような少しボヤけた画面演出も、自分は結構良かったです。

 

今回のいいセリフ

自分探しすんだ?自分なんか見つかんないからやめときなよ