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イノセンス 冤罪弁護士 最終回 武田真治は4浪だった

 

今回で最終回となる「イノセンス 冤罪弁護士」ですが、和倉は無事でしょうか?そして真犯人は捕まえることができるのでしょうか?幕引きを見ていってみましょう。

 

 

イノセンス 冤罪弁護士」概要

日本テレビ系列土曜22時「土曜ドラマ」枠で放映している「イノセンス 冤罪弁護士」。

冤罪事件を主に扱う弁護士が、大掛かりな実証実験をすることで無実を証明し、99.9%の壁に立ち向かっていくストーリーとなっています。登場人物の苗字がみんな温泉な共通点があります。

主なキャスト

 

第10話ゲスト

武田真治・佐藤B作・榊原郁恵

 

あらすじ

和倉(川口春奈)は刺された時に犯人の顔を引っかいて爪に皮膚片を残した。そのまま病院へ運ばれた和倉だが、黒川(坂口健太郎)にDNA鑑定をして貰うよう頼む。しかし、警察は後でこっちでやるからといって聞き入れてくれない。

ようやく目が覚めた和倉のそばには、黒川が手を握っていた。

11年前の事件も今回の事件でも、被害者と加害者のどちらもフォローや、ブログに書き込みをしている人物がいた。その名前は「kooz」という名で、SNSのトップページが勾玉のようなマークだった。

そのマークの意味は「アポストロフィー」ではないかと、秋保(藤木直人)はいう。名詞につけると所有格を表し、この被害者は自分のものと主張しているのではないかと推理する。

しかし、あくまで状況証拠でしかなく、犯人逮捕には至らないだろうとも付け足す。

その頃、黒川は富士田(坂本真)に面会しにいき、11年前に冤罪になった人が自殺した理由もわかるという。やってもいないのに、やったといわれてこんなのだったら死んだほうがマシだ心が折れかける。黒川はそんな富士田を諦めないでと励ますのだった。

警察に和倉を刺した犯人が、自首してきた。すぐに弁護士事務所に示談交渉をしに弁護士がくる。その男の名前は神津一成(武田真治)といい、青藍芸術大学の学生課に勤務していた。

黒川は示談するかどうかは和倉本人に確認するといい、一つ条件として神津本人と面会することを願う。

神津と面会した黒川は、彼の今までの職歴をたずねる。すると過去に東央大学の学生課でも働いていたことがわかる。神津はまるで悪びれずに自分と学生と置かれている立場の違いに苛立ち、人間なんて死ぬ時はあっさりしたものだという。

そして、11年前の事件も今回の2人も自分が殺したと告白をする。憤る黒川は2人を隔てるアクリル板を思いっきり叩く。すると、神津が騒ぎ出して職員が駆けつける。「そいつが殺人犯です」という黒川だが、証拠はなにもなく、神津はそのまま退室してしまう。

黒川は真犯人である神津を、裁判に引きずり出すことはできるのか?

 

見どころと感想

神津は自ら法廷で11年前の事件も、今回の2件も自分がやったと自供します。その結果、依頼人は無罪を勝ち取り、11年前の事件も再審に動き出します。

神津が犯罪を起こした理由はこうです。4度受験に失敗した東央大学にようやく合格したが、その時に起きた痴漢の事件により、入学を取り消されてしまった。

結果的にその痴漢事件は冤罪だったのですが、なぜその時に腕のいい弁護人なり、示談金なり用意しなかったのでしょうか。人を刺したタイミングで示談の話を持ってくるよりも先に、その時に頑張ったほうがよかったです。

そのせいで、秋保の妹や他の女性2人が殺されてしまいます。動機としては、警察や検察へ対しての復讐でした。自分が冤罪になったように、他人を冤罪に仕立ててやることで、警察や検察のずさんさを露呈させたかったというのが動機です。

 

ここからは黒川の独演会となります。
冤罪の被害にあった神津が一番、冤罪の苦しみをわかっているのにと悔やみます。
人として最後の最後まで、その心の痛みと向き合って欲しいといいます。

さらに傍聴席で聞いていた黒川パパが挙手し、発言を始めます。裁判はそっちのけです。

それにしても、提供が出ている時の両脇のテロップが「殺人犯(武田真治)」と書いてあるのは、さすがにどうかと思います。
物語が始まったばかりでこれから謎を解明していくのに、なぜこのタイミングで書いてしまうんでしょうか。

 

一応、感情に訴えての幕引きではなかったので良かったです。ちゃんと科学的な証拠を突きつけて、それに反論できなくなった神津が自白するという流れです。しかし、神津はすぐに自白してしまいます。といいますか、その場でいいたかったのかもしれませんが。

なので、最後の法廷のシーンは全体的に感情の話が多めでした。最終回なので仕方ありませんが、ちょっと駆け足な感じの大団円となります。

まとめ

弁護士ドラマが多かった冬ドラマの中、正義が勝つばかりでもない話に、果敢に挑戦していたと思います。前半(調査)と後半(実験)の二部構成も、飽きさせない展開で良かったと思います。
しかし、キャラの設定があまり安定せず、和倉に至っては初回とだいぶ違います。また、登場人物が結構多いので、杉本哲太さんや志賀廣太郎さんの使い方はもったいない感がありました。
 
今回のいいセリフ

必要なのは愚直なまでに真実を追求しようとする意志だ。