つれづれテレビ

刑事ゼロ 9話 タロットカードに込められた意味は?

 

 ラス前となる第9話は、時矢が記憶喪失になった初回の犯人の話となります。そもそもあの犯人ってどんな犯罪をしたのでしょうか?それでは見てみましょう。

 

「刑事ゼロ」概要

テレビ朝日系列木曜21時「木曜ミステリー」枠で放映中の「刑事ゼロ」。

記憶喪失になった時矢暦彦(沢村一樹)が、相棒の佐相智佳(瀧本美織)と一緒に事件を解決していくストーリーとなっています。

主なキャスト

 

第9話ゲスト

高橋光臣今野浩喜・粟島瑞丸・南 果歩

 

あらすじ

河川敷で見つかった遺体は変わった状況で発見された。マネキン二体と一緒に死んでいた遺体のそばには、逆さ文字で「THE LOVERS」と書かれていた。それはかつて時矢が捕まえた犯人である能見が犯した事件と同じ、タロットカードの絵柄になぞらえて殺されていたのものだった。時矢はその能見を追いかけた際、ビルから転落した結果、記憶喪失になってしまった。

能見が起こした事件は、一人目は戦車、二人目は女帝、三人目は吊るされた男に見立てて殺されていた。しかし、逮捕された現在は拘留中の状態で事件を起こすことはできないはず。時矢は佐相と共に能見に会いに行くことにする。

 

 

見どころと感想

 

 次回が最終回ということで、今回は次回の序章のようになっています。能美の起こした犯罪とはなんだったのか?あの時、時矢はなぜ能美を追いかけていたのか?そんな感じの謎が今回はわかります。佐相とのやりとりは相変わらずですが、以前よりも時矢のことを頑張ってフォローしてくれてるような気がするのは、前回の話があったからでしょうか。

 

タロットカードにはそれぞれ番号が振られています。このドラマのタイトルは刑事ゼロ、タロットカードの番号ゼロは「愚者」です。

愚者の正位置の意味は自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才などで、逆位置だと軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈、注意欠陥多動性などになるそうです。

また、愚者のカードの絵柄は派手な衣装を身にまとい、右手に袋のようなものがついた棒を肩に担いでいます。そして足元には犬がいます。仮に時矢がゼロの愚者だとすれば、足元にいる犬は佐相?

 

この刑事ゼロの脚本は戸田山雅司さんという方で、「相棒」や草なぎ剛主演の「スペシャリスト」というドラマをやっていた人です。その繋がりなのか、姉小路さんこと南果歩さんが今回はゲスト出演しています。

戸田山さんが書いている回は、割と凝った犯罪になる傾向があります。どこかで見たことあるような雰囲気もするタロットカードの見立て殺人ですが、殺害された人物一つ一つにその意味を持たせているところや、犯人がなぜその人物をチョイスしたのかという理由まで、ちゃんと丁寧に描かれているところが良かったです。夜20時から放送のドラマなので、残酷な描写とかは放送できないと思いますが、海外ドラマの「クリミナルマインド」あたりを彷彿とさせます。

 

展開予想

来週が最終回となります。展開の予想としては、ちょっと予告で見えちゃっているのでなんですが、今回の事件を操っている人物と思われた人は、実は別の人物に操られていて……という展開までは読めます。あとは視聴率がわりと良かったみたいなので、続編も考えているんじゃないかと勝手に推測しています。なので、死亡とか記憶が完全に戻って前の時矢に戻るというのはないのかも?

 

Check

タロットカードのゼロは「愚者」

相棒17 18話 ついていない女こと月本幸子の回(前編)

2018年秋から引き続いて相棒のシーズン17。先週はロンドン時代の相棒の話でしたが、今週はどんな話でしょうか?

 

「相棒」概要

テレビ朝日系列水曜21時に放映している「相棒」。

警視庁特命係の杉下右京と冠城亘の二人のコンビが、些細な証拠や違和感から推理を巡らせて犯人を追い詰めていくストーリーとなっています。

主なキャスト

 

第18話ゲスト

浦上晟周・鶴田忍・長谷川ティティ

 

あらすじ

 リサイクルショップをやっている品田虎夫こと通称シナトラ(鶴田忍)と孫の直人(長谷川ティティ)は、仕事の帰りに河川敷に不法投棄されているものを回収しようと向かう。行った先にあった使えそうな家具などを軽トラの荷台に積み込み、そこにあった衣装ケースに目を留めて開けてみると中に死体が入っていた。警察へ直ぐ通報しようとする直人を制し、品田はその場を一旦離れて小芝居をすることにする。

朝になり駅前で苦しみ出す品田、誰も相手にせず近付かない。そこに通りかかった幸子は品田に近付くと、品田は孫との待ち合わせ場所である河川敷まで連れて行って欲しいと願う。品田の言う通りに河川敷へ行き、孫の直人も現れると偶然を装って衣装ケースの中を開けてみるが、あったはずの死体がなくなっていた。品田は身元不明の遺体が見つかっていないかと幸子に問い、幸子が特命係へ電話をして問い合わせる。すると、リフォーム店の店主が自殺で発見されたということが分かる。

右京と冠城が所轄に行って調べているうちに、右京は不審な点を感じて所轄の刑事に司法解剖をするよう促す。解剖の結果、自殺ではなく他殺であることが判明し、更には被害者は闇金に借金もあったことが分かった。

幸子は品田の家に行き、話をしていると孫の彬(浦上晟周)を紹介される。彬は幸子に対して昼間からこんなとこにいて働いてないのかと問う。幸子は自分の生い立ちを話し、彬はそれを聞くもバイトへ行ってしまう。

翌日、品田と会った場所で彬が待っていて、幸子に昨日はごめんと謝る。幸子は彬が何か自分に伝えたいのではと感じ、二人で公園に行って話をする。昨日幸子の過去を聞いていた彬は、幸子がなぜ人を撃たないとならなかったのか、その時の心境について話を聞く。幸子と彬、二人の心が次第に交わり始め…。

 

 

見どころと感想

今回は前編なのでしょうか。来週で完結するのか分かりませんが、取り合えず次回に続くようです。幸子がメインになる回は、基本的に巻き込まれ系の話です。今回もひょんなことから事件に関わっていくこととなります。

ちょっと面白かったシーンとしては、幸子からかかってきた電話を冠城が取り、右京さんはそれを代わろうとするが受話器を渡しません。その上、右京さんに身元不明の遺体がいないか調べるように指示します。受話器に手を伸ばしますが、やはり代わらずに切ってしまいます。

また、冠城が幸子に頼んだ弁当を取りにいき、それを持ったまま捜査をして帰ってこないものだから、昼に食べるつもりだった右京さんは拗ねます。挙句、弁当の中身が一方に偏ってしまったことに対しても小言を呟きます。そんな感じで冠城と右京さんのやりとりが入るのは面白いです。 

 

見どころとしてはラストですかね。右京さんが幸子に告げることに対し、幸子は言う事を聞くつもりはないようです。その瞬間、穏やかな右京さんの表情が、スーッと険しい表情に変わります。このシーンが次週の想像を掻き立ててくれます。幸子がまた罪を犯すのか?下手すれば死んでしまったりはしないだろうか?など、色々考えさせてくれます。また「大抵南口のほうでうろうろしている」といって映る場所は北口でした。

相棒で少年が関わる犯罪の回は、悲しげな終わり方をすることが時々あるので、今回もそういう話なのかどうなのか。そこら辺にも注目してみたいです。

 

ロケ地 

 

劇中のリサイクルショップ

 

彬のバイト先

 

展開予想

次回は場合によっては幸子の運命も左右する回になるのかもとは思います。花の里の女将はそろそろ変わるのか?それとも相棒コンビで事件を無事解決して終わるのか?次週も目が離せません。

 

今回のいいセリフ

逃げてる間は人生始まらないぞ。

後妻業 7話 島津ゆたかの「ホテル」を知ってる?

二人の木村の掛け合いが面白いドラマですが、物語も終盤に差し掛かってきて、色恋沙汰がごちゃごちゃしてきました。誰が誰とどうなるのか?見ていってみましょう。

「後妻業」概要

フジテレビ系列火曜21時に放映している「後妻業」。

年老いた独身男性と結婚して、その遺産を貰うことを生業としている小夜子と一緒に組む結婚相談所の柏木。小夜子の結婚相手の娘である朋美は探偵の本多と組んで、遺産を守るべく二人と戦うストーリー。

主なキャスト

原作:「後妻業」黒川博行(文春文庫刊) 

主題歌:「冬の花宮本浩次

第7話ゲスト

中条きよし・麿赤兒

 

あらすじ

柏木に会った朋美はあなたは殺しに関わっていない、小夜子の単独犯ということにしないかと持ちかける。それで手を打つといい、小夜子よりも自分と組まないかと告げるが、柏木は笑い飛ばしてこっち側の人間じゃないのだから、これ以上関わらないほうがいいと諭す。

 

朋美は本多から笹島が死因は練炭での一酸化炭素中毒だと知らされ、小夜子の最初の夫の死因と同じことに気付き怪しむ。本多は朋美にマスコミへ写真や資料をつきつけるぞと、小夜子を脅すことを持ちかける。だが、朋美は遺産よりも小夜子が世間に晒され叩かれることを望みだす。しかし、本多に当初の目的である遺産の件を片付けて終わりにしたほうがいいと言う。

小夜子と朋美と本多の三人で喫茶店で話し合いをするが、早速小夜子は二人の仲を不倫だと茶化しだす。それに頭にきた朋美は口論となるが、本多に止められて取り合えずは話し合いをする。小夜子に笹島の死因が最初の夫と同じことを指摘し、短期間に何人もの男性と結婚していることも指摘し、「後妻業」をしているんだろうと迫る。小夜子は当初、ふざけた調子でかわしていたが、民事告訴で争うと言われ更には記者会見も開くと言われ「考えさせて」といって喫茶店を後にする。

 

柏木に朋美たちと会った際、録音していたボイスレコーダーを聞かせる小夜子。それを聞いた柏木は二人が本気であることを悟る。しかし小夜子は自分が逮捕されたら、遺産を取れなくなると言うも、柏木は朋美が「小夜子に負けたくない」といっていたことを教え、もはや理性ではなく感情的になっているという。危機感を覚えている柏木をよそに、小夜子は舟山とのデートに心躍らせて柏木に丸投げして作戦を考えない。仕方なく柏木が直接朋美に電話をかけて呼び出すことに、ただし探偵は同伴不可で一人で来るようにと告げるのだった。

 

見どころと感想

ちょこちょこ、色々進展します。まずは朋美とパートナーの関係です。あのパートナーが出張という名の会社の子との旅行から帰って来て、二人で話し合いをします。また、小夜子と舟山の関係や、小夜子の息子も自分の存在を認識します。さらに、朋美と柏木も接点が生まれます。

そして笹山の人生の終わり方。小夜子が近付くどの老人にも共通しているのが、子供たちは全く寄り付かず孤独な日々を送っている人です。そこへ小夜子がやってきて、動機は不純ですが心の隙間を埋めてくれます。もはや騙されているとわかっていても、この人と一緒にいたいと思い始める人がいるのも分かります。

 

似非関西弁だつまらないコメディだなんだと言われているこのドラマですが、やっぱり木村多江さんが木村佳乃さんと口論になるシーンが、見どころだと自分は思います。なぜなら、木村多江さんが非常に可愛らしく感じられるからです。ムキになってまくし立てる彼女の演技は、新たな木村多江さんの魅力を見せてくれます。

今回は島津ゆたか氏の「ホテル」という曲を持ち出して口論します。この歌の歌詞はいわゆる不倫の歌なんで、朋美と本多の関係を茶化して小夜子は歌いますが、小夜子が柏木に対して抱く願望のようでもあります。

 

以前あった同じ東海テレビが制作していた昼の帯ドラマ枠が今もあったら、このドラマはその枠で放送されていたかもしれないと思う雰囲気のドラマです。ベタな展開をベタな演出で「待ってました」という感じで楽しむ、そんなドラマもそれはそれで面白いです。

結論:常にこのドラマの一番の見どころは、エンディングで「冬の花」がかかるシーン。 

 

展開予想

来週から最終章突入だそうです。予告で結構見せてしまっているので、展開はある程度読めるといえば読めてしまいます。一番の見どころは恐らく柏木と小夜子がようやく一緒になれるシーンなのかなと思います。

今回のいいセリフ

小夜子さんに、あの人に負けたくない。

 

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トレース ~科捜研の男~ 9話 黄色いバラの花言葉は?

 

科捜研の男なんてサブタイトルにのんびり見てると、結構重めな話が多いこのドラマ。最終章突入ということですが、今回はどんな展開だったでしょうか。

 

 

「トレース ~科捜研の男~ 」概要

フジテレビ系列月曜21時「月9」枠で放映している「トレース ~科捜研の男~」。

科学捜査で得た証拠を重視する科捜研所属の真野礼二と、勘や主観といった非科学的なものをメインに捜査する虎丸良平が、対立しながらも解決していくストーリー。

主なキャスト

第9話ゲスト

和田正人美山加恋萩原聖人

 

あらすじ

アパートで胡桃沢綾乃(美山加恋)の遺体が発見され、虎丸が捜査を開始する。やがて浮上する綾乃の元恋人である容疑者の富樫康太(和田正人)はかつて虎丸が挙げたホシだった。富樫は7年間服役した後、仮出所したばかりだった。綾乃には同じ会社に勤める婚約者がいたことから、富樫は綾乃と揉めて殺したと思われた。

鑑定の結果、着衣にバラの花粉が付着していたことが分かり、綾乃の頬にはバラのトゲでついた傷だということまでわかった。事件当夜に富樫がバラの花束を購入していたことが分かるが、虎丸はどうしても富樫がやったとは思えない。そんな中、富樫が新たな犯行をし、虎丸は捜査から外されてしまう。

科捜研へ行き真野に頭を下げて協力を要請する虎丸。ただしそれは個人的なもので、正規の要請ではない。また、何の根拠も証拠もないただの主観だと告げる虎丸だが、真野はそんな虎丸の要請を受けて再び捜査を開始する。

 

見どころと感想

被害者の綾乃が黄色いバラが好きということで、富樫が黄色いバラを持っていくのですが、 黄色いバラ自体はどうやら「嫉妬」「友情」「薄らぐ愛」など色んな花言葉があるようです。ですが、バラは本数によっても意味が変わるらしく、じーっと見てみましたがハッキリとは分かりません。富樫は11本の「最愛」で対する婚約者は7本の「密かな愛」だったりしたら面白いです。ただ、科捜研のラボに2本の黄色いバラが映るシーンがありまして、こちらは「この世界は2人だけ」を意識しているのかもしれません。

 

また、音声を分析するということで、正規の依頼ではない虎丸の仕事を、科捜研メンバーが協力してくれるところがいいです。ただ、道の真ん中に立って、周囲の入り混じる音声を聞き分ける真野のシーンの演出は、ちょっと笑いました。

その他、普段「小僧」呼びの虎丸が「先生」と真野のことを呼んだり、ノンナがついに、真野への想いを零すシーンなんかもあったりします。

 

展開予想

最終章突入というので、何か凄く進展があるのかといえば、そうでもなかったです。あと2回で終了らしいので、次回と最終回で話が進むのを期待です。犯人が分かっているのにどうしても証拠が見つからないとかで、証拠捏造を始めるのか?萩原聖人が単なる教師役で終わるのか?その辺りを注目して見ています。
 
今回のいいセリフ

何の証拠もなく臆測や思い込みで、勝手に真実をつくりあげるな

 

イノセンス 冤罪弁護士 7話 紀州のドンファンが元ネタ?

 

前半の捜査と後半の実験の二部構成になっているこのドラマ。今回は紀州ドンファンが元ネタとなっています。それでは、見ていってみましょう。

 

 

イノセンス 冤罪弁護士」概要

日本テレビ系列土曜10時「土曜ドラマ」枠で放映している「イノセンス 冤罪弁護士」。

冤罪事件を主に扱う弁護士が、大掛かりな実証実験をすることで無実を証明し、99.9%の壁に立ち向かっていくストーリーとなっています。登場人物の苗字がみんな温泉な共通点があります。

主なキャスト

 

第8話ゲスト

川島海荷団時朗円城寺あや六角慎司

 

あらすじ

 

「青梅のカサノバ」という資産家が自宅で練炭自殺で死に、妻である満里奈(川島海荷)も巻き込まれるが死には至らなかった。しかしその後、偽装殺人の容疑で逮捕されてしまう。満里奈は無理心中を主張し、湯布院を指名して弁護を依頼してきた。だが、湯布院はギックリ腰になってしまう。急遽、黒川と和倉が代わって満里奈に面会へいく。満里奈を警察が疑っている理由は、死んだ夫の体から出てきた睡眠薬が満里奈の持ち物だったこと、練炭をネット通販で買ったのは満里奈だったこと、事件の二日前に財産関連の書類を貸金庫に移したことだった。明確な証拠は見つかってはいないが、限りなく怪しい状況証拠がある。もし勝てそうになかったら早めに言って欲しい、もっと腕のいい弁護士を雇うからという満里奈。黒川と和倉は状況を検証しに、事件現場の乗鞍の自宅へ向かう。

 

 

見どころと感想

 

 結果からいうと、今回は冤罪を晴らすための弁護ではありません。冤罪弁護士というタイトルなのにとも思いますが、あまりツッコんでいると他にももっとツッコみたくなるので、そこは気にしないでおきます。むしろ、このドラマは勝てない回とかがあるので好感持てます。

 

弁護士ドラマだとよくある題材「被告人の利益とはなんぞや?」という問題です。弁護士は「被告人の利益を守る」という名目の元、クロだとしても「無実」を主張して争ったりします。しかし、黒川は「弁護を本当のことを知るためにしている」人です。黒川の出す答えは、どういうものか。というのが今回の見どころの一つです。

海外ドラマだとこういう流れになると、そのまま逃げ切る話もあったりするので「逃げ切れ!」と思いながら見てました。が、結局逃げずに落ち着きます。好き好きあるとは思いますが、このへんを逃げ切る被告人が出て来る話が個人的には日本のドラマでもっと見たいです。

満里奈の唯一心の支えだったものが失われたから、彼女も「もういいや」と思ってしまったのかもしれません。と、いいますか…カサノバ寝首掻っ切られる可能性があるのに、よくその時に別れず一緒に住んでいたな。

 

実験シーンは死の危険もあるという緊張感の中行われますが、色々中でやらなければいけないとはいえ、無防備な状態でいく黒川にさすがにマズいんじゃないのかと思いました。マジで死にます、この実験は。

 

展開予想

大体終わりごろに秋保の妹の事件の話が小出しで出てくるのですが、今回は冒頭にあっただけで出てきません。ですので、次回は普通に話が進むだけの回になると思います。ラス前とラストの二回にわたってやるのか、最終回だけ少し放送時間が長いのか、ちょっとまだ読めないです。
 
今回のいいセリフ

罪を背負ったままでは、救われることはないと思います

 

赤バッヂ 上川隆也&高橋一生共演ドラマに今井雅之も出演!

 全く情報がない状態で、上川隆也主演で高橋一生が出演の刑事ドラマがあったので、見たのですがなんと、今井雅之氏が出ていたのでビックリでした!

ツイッターのほうで調べてみると、

 

 

とのことでした。2012年には撮影されていたドラマのようです。

だから、今井さんも元気な姿で出演されていました。それとどうやら、関東のみでしか放送されていないようですね。

 見逃し放送をどこかで見れるのか、現在不明なのでネタバレも含めて書いておきます。ネタバレをされたくない人は、あらすじまでご覧ください。

 

 

「赤バッヂ」概要

フジテレビ系列で3月2日土曜13:35~放送されました。

 

主なキャスト

  • 上川隆也(捜査一課刑事:月元公平)
  • 村川絵里(捜査一課の新人刑事:樋村佐紀子)
  • 高橋一生(中学校教師:牧田修)
  • 今井雅之(中野北署の刑事:矢沢真吉)
  • 余貴美子(捜査一課管理官:草薙美智子)
  • 高橋かおり(定食屋の店員:水田恵子)
  • 秋元黎(恵子の子供:水田純)
  • 宮本真希(建設会社社員で牧田の恋人:上原由香里)
  • 金子昇(建設会社の営業部社員:片岡大介)
  • 浜田学(恵子の元彼:大下秀行)
  • 大鷹明良(スナック店員:黒川昭二)

主なスタッフ

 

あらすじ

 捜査一課に新たに配属となった樋村(村川絵里)は、草薙管理官(余貴美子)から捜査一課の印である赤バッジを渡される。教育係の月元(上川隆也)を紹介しようとするが不在で、鳴った電話に出ると東中野の空き地で死体が発見されたと連絡が入る。既にいた月元は現場に入らずに、遠くから矢沢(今井雅之)たちが検証しているのを見ていた。矢沢は月元をある事件以来嫌がっていた。

かつて、月元と矢沢は過去に一緒に捜査をしていた。月元はある事件がきっかけで、赤バッジをつけるのをやめてしまう。そして、死体を見る事が出来なくなってしまう。矢沢はその事件以来、月元のことを使えない男だと言って毛嫌いしていた。

捜査を進めていく内に牧田修(高橋一生)が浮上して逮捕される。牧田は当初容疑を否認し、ずっと黙秘を続けていた。ところが恋人の由香里(宮本真希)が面会に来ると一転、容疑を認めて自供をし始める。

急に自供を始めた牧田に違和感を覚えた月元は、矢沢にもっと捜査するよう進言する。そして捜査を続けていく内に、次第に明らかになる事実は…。

 

ネタバレ:牧田の過去

空き地で発見された遺体は黒川という、スナックの店員だった。牧田は恋人である由香里から黒川にストーカーを受けていると相談され、事件前日にストーカーをやめるよう説得しに黒川に会いにいく。しかし、その場で返り討ちにあい、牧田はボコボコに殴られてしまう。その仕返しとして犯行に及んだのではないかと、取調べで矢沢にきつく責め立てられる。当初は否認していたものの、凶器である傘に指紋がついていたことを言われ、その傘の写真を見せられた途端、牧田は黙秘を始める。

月元は他の犯罪者に声をかけて、牧田の様子を聞く。すると、他のやつらとは様子が違うと答える。何か別のことでも考えているんじゃないかと。だが、夜中になるとうなされて「俺じゃない」と寝言を発していると教えられる。黙秘をしているのに、自分じゃないと否認しているのはおかしいと、樋村は言う。

 

再び取り調べで今度は過去の話を持ち出される。かつて中学時代に、イジメを受けていた牧田。その時、イジメをしていた相手に仕返しをしてケガを負わせてしまった。今回も同じように仕返しでやったんだろうと、矢沢に問い詰められる。その瞬間牧田は「何も知らないのに勝手なことを言うな!」と激怒する。それでも圧力をかけ続ける矢沢に月元が「この男に脅しは通用しない」といって止めに入る。

 

学校に話を聞きに行く月元と樋村。どんな教師かと尋ねると、生徒思いで真面目、イジメから逃げない教師だと聞かされる。それから今度は建設会社へと聞き込みに向かい、恋人である由香里と話をする。由香里は自分のせいでこんなことにと自責する。牧田と知り合ったきっかけは、片岡の紹介だったという。そこへ片岡が現れ牧田とは小中と一緒で大学で再会した、真面目な男だから由香里に良いんじゃないかと思って紹介したという話を聞く。由香里は片岡の紹介でこの建設会社に入ったのだった。心配している二人へ殺人はまだ認めていないと、告げる月元。留置所にいるから面会に行ってあげたらと由香里に言う。

Check

牧田は中学生時代イジメを受けていた

 

ネタバレ:月元の過去

場面が変わって指名手配の犯人が逃走。逃走犯を見つけて取り囲む警察官、犯人はナイフを所持し一人の警官を人質に取る。そして胸の辺りを刺し、血が流れ苦しむ人質になっていた警官をの姿に月元は動けず遠くで見ていた。やっと一斉に襲い掛かる警察官に犯人は捕まえられるが、それを見ていた月元は過呼吸になってしまう。

そこに到着した矢沢がそんな月元を見て殴る。仲間がやられているのに、助けにも行こうとしない月元に苛立っていた。月元は管理官に頭を下げて謝罪する。

 

何があったのか管理官に問う樋村、そして過去の話をし始める。

一年前、二人組の男が現金輸送車を襲って、七千万円強奪する事件が起きた。車が発見されるが、そこには二人組の一人が射殺されていた。もう一人の男の行方を追って、矢沢と月元が潜伏先を突き止める。そこは路上に人が寝ていたりするような場所だった。犯人を捜して足を踏み入れると、突然路上にいた男が月元に襲い掛かってくる。不意をつかれた月本はそのままボコボコにされ、赤バッジを盗まれてしまう。

定食屋の店員である恵子と付き合っていた月元だが、刑事であることは内緒にしていた。また、恵子もかつて水商売をしていたことを内緒にし、その当時、今回の犯人の男である大下と付き合っていた。

大下は恵子に盗んだ赤バッジを見せて言う、刑事である月元が水商売上がりの女に本気なわけがないと。だから自分とまた一緒になろうと復縁を迫る。しかし、恵子はそれを断る。すると大下が激昂し、恵子に暴力をふるって犯した上に殺害してしまう。無残な恵子の遺体を発見した月元は、泣き叫びながら彼女を抱き締め自分の頬に彼女の手をやる。そしてその手に何かが握られていたのを知り、指を外していくとその手には月元の盗まれた赤バッジがあった。その二日後に大下は別の管轄の警察官に逮捕される。

本当は自分たちが逮捕するはずだった犯人を、別の所轄に取られたことに矢沢は腹を立てていた。

それ以来、月元は死体を見ると震えてしまうし、赤バッジもつけなくなった。辞表を管理官へ持ってきたが、それを断り移動願いへと書き換えたのだった。

Check

彼女が殺された事件のせいで、赤バッジをつけなくなり、遺体を前にすると震えてしまうようになった。矢沢ともホシを他の署に取られたことで仲がこじれた。

 

ネタバレ:由香里の過去

留置所の面会に由香里が現れる。自分のせいですまない、人殺しであったとしても待っているから。と殺人を認めていないのに告げる由香里。首には赤いルビーのネックレスがキラキラと輝いている。二人のやりとりを見ていた樋村は、妙な違和感を覚えた。

その後、一変して牧田が殺害の自供をする。その変化に不信感を抱いた月元は、二人のやりとりを見ていた樋村にその時のことを思い出すよう言う。思い返すとネックレスは割りと新しいものだったこと、女がそれを手で隠すようにしていたことを思い出す。そして宝飾店へと向かい、店員へ由香里が来店したか問う。店員は男の人と一緒に来店したというが、相手の男は牧田とは違い眼鏡をかけていなかったと言う。そこで防犯カメラの映像を確かめるが、帽子を被っていてハッキリとした顔が分からない。だが、牧田ではない別の男がいることが分かった。

 

牧田が移送される時、月元は牧田に本当に君がやったのかと問う。それを聞いていた矢沢と揉めるが「この事件には裏がある。もう一度調べ直したほうがいい」と月元は言う。矢沢は赤バッジもつけていない月元に言われたくないと反論し、「風船玉は一度穴が開いたら二度と膨らまないんだ。お前は萎んだ風船玉だ」と言い捨てる。

 

月元が街で聞き込みを続け、客引きの男から由香里の話を聞く。殺された黒川はヘルスの店長をやっていて、女に手を出したり金を巻き上げたりする男だったと言う。その店で働いていたのが由香里で、店のナンバー1の女の子だったと教えて貰う。黒川と由香里は元々知り合いだったと分かる。

一方樋村は建設会社の女性社員に話を聞く。黒川が以前会社へ何度か来ていたことを知る。そして、彼女たちが言うには、由香里が牧田のような地味な男と付き合うとは思わなかったという。むしろ、営業部の片岡のような男のほうが好みだと思っていたという話だった。片岡の強い押しで由香里は入社したから由香里はワケありだと思っていたと。

Check

被害者と由香里は元々知り合いで、由香里は片岡のコネで会社に入社した

 

ネタバレ:月元と純の関係

牧田は由香里にハメられたことを知った。だが、自分が殺したといって罪を認める。なぜ牧田が由香里をそこまでかばうのか?好きな相手だからかばうのか?そんな疑問を抱いていると、そばにいたはずの純の姿がない。

その頃純は母親が恋しくて、幼稚園に迎えに来た別の母親の手を握ろうとするが、振り払われてしまう。夜の街の中を純を探して走る月元、純の名を呼びながら探していると、子供の泣く声が聞こえてきた。見つけた純を抱き締めて問いかけるも「お母さん…」と泣いている純。

 

純と一緒に過ごすことになった昔を思い出す。母親が殺されていなくなったのを、まだ理解できていない様子の純に「お母さんはもういないんだ」と告げる月元。それでも泣き止まない純へ「おじさんじゃ駄目か?もう一人ぼっちなんだよ、純もおじさんも。もう誰もいないんだ、だから一緒に暮らそう」といって、雨降りしきる中、純を強く抱き締める。

雨降る今も純を抱き締めて諭している様子を、遠くから樋村は見守っていた。

Check

恵子の死後、月元の実子ではない純と一緒に暮らすことになった

 

ネタバレ:ネックレスを送った男の正体

月元からもう一度捜査をしたほうがいいといわれて、由香里のアリバイを確かめに聞き込みに行く矢沢。すると、殺害時間の頃、バーで由香里は友人たちと飲んでいたことが判明する。月元は捜査資料を再度見直し、牧田の携帯に殺害時刻の頃に由香里からの着信があったことを確認する。矢沢が由香里にはアリバイがあることを月元に告げるが「もう一人いれば話は別だ」と、物語の核心へと迫り始める。

 

その頃、樋村は建設会社に行って聞き込みを続けていた。由香里は樋村へ「もう終わったことだから放っておいて欲しい」と告げる。「まだ終わっていない」と言って建設会社を出る途中で片岡に遭遇する。片岡の姿を見て樋村は思い出す、宝飾店に由香里と一緒に来たのは片岡ではないかと。そして白い帽子は持っているかと問うと、持っているという回答を得た。その瞬間、樋村は急いで月元へ連絡をする。もう一度宝飾店の防犯カメラを確かめて欲しいと、きっと相手の男は片岡だと。それを聞いて宝飾店へと向かおうとする月元、ただ、樋村へ純の迎えに行って欲しいと告げて。

樋村が純の迎えに行った後、二人で道を歩いていると突如現れた車に連れ去られてしまう。

Check

由香里は牧田以外に付き合っている男がいる

 

ネタバレ:拉致した人物

 二人が戻って来ないので食堂から樋村の携帯へ電話をする月元、呼び出しはするが留守番電話になってしまう。不穏な空気を察して月元は捜査一課へと向かい、一課長へ至急手配をして欲しいと直談判をする。周りの一課の面々は「確証があるのか?」といって取り合ってくれない。すると一課長が「バッジをつけなさい。あなたは捜一の刑事なのよ。自覚を持ちなさい。早く!」と命じる。過去の事件以来つけていなかったバッジを机の引き出しから取り出してつける月元。純と樋村の身を案じての決意だった。その姿を見て周りの面々も協力に動く。このタイミングで動くのは片岡と由香里しかいない、二人を追って欲しい改めて頼む。

 

拉致されていた二人はどこかの山中の深く掘られた穴の中にいた。ショベルカーを使って二人目掛けて土をかけていく片岡とそれを見ている由香里、このまま二人を生き埋めにするつもりだった。純を抱き締め必死に守ろうとする樋村だが、ここから逃れる術は何もない。徐々に掛かる土は樋村の腰の辺りまで達していた。

 

すると鳴り響くサイレンの音が聞こえて、捜査一課の面々がやってくる。なぜ分かったのか驚いている二人に月元は言う「携帯の電源は切っておいたほうがいい。便利な世の中でな、場所がすぐに分かる」と。土の中から純と樋村を助け出す月元、純だけでなく樋村も月元にしがみつく。やっと恐怖から解放された結果、涙を流していた。

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片岡と牧田が逮捕される

 

ネタバレ:動機と犯行手口

片岡と由香里が逮捕され、月元と樋村は牧田と会って聞く。直接君の口から教えて欲しい、なぜ罪を被ったのかと。だが、牧田は相変わらず自分がやったというだけだった。月元はそこで由香里のことをそんなに愛していたのかと、だが由香里は君を愛してはいない、利用するためだけに近付いたのだと教える。

 

由香里は黒川を殺すために牧田に近付いたと、電話で呼び出してアリバイを作り、その間に片岡が黒川を殺す計画だったと白状する。レンタルビデオ店のカードは盗んで現場に置いたものだとしても、傘にどうやって指紋をつけたのかを矢沢に聞かれる。黒川のことを牧田に相談した時、ベンチの上に予め壊れた傘を置いておいた。二人がベンチに座るためにはその傘をどかさなければ座れない。牧田は自然な流れで傘の柄を掴み、脇にあるゴミ箱へと捨てた。その傘を後で片岡が回収して凶器に使ったのだった。

 

一方片岡の取調べ。偶然由香里と一緒にカフェにいたところを黒川が見つけて入ってきた。そしてその場で由香里の風俗店で働いていた時代の写真を見せ、これをネットにバラまくと脅す。その後も金を求めて来る黒川は、今度は由香里と一緒にいるところの写真を見せて、専務の娘との結婚するのにいいのかと脅してくる。更にはもっと凄い由香里の写真もあるといい、SDカードの買取に一千万を要求してきた。三百万までは払った片岡だったが、これ以上はキリがないと判断して黒川の殺害を決意したのだった。

そんなときに牧田のことを思い出し、いかにも騙されそうで女に慣れていない感じがするので利用することにした。

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脅迫を続ける黒川殺人計画を練る。由香里を使い牧田を誘い出し、置いてあった傘の柄を握ったのを確認し、後に回収し凶器として使用した

 

ネタバレ:牧田の理由

一月ほど前に片岡から付き合ってる女性へ贈ったというネックレスの写真を見せられた。付き合っている相手が片岡だと、由香里が来た時に気付いた。だから自分が罪を被ろうと思ったという。

中学時代にイジメられていた牧田は、ある日仕返しをしたら逆にケガをさせてしまい、ますます孤立を深めていった。当て付けに死のうと屋上へ行き、フェンスを乗り越え端に立っていた時、片岡が死ぬことはないと声を掛けてくれたと話す。あの時、片岡が声を掛けてくれなかったら、自分はそのまま死んでいた。

その片岡が由香里と付き合っているならそれでいいと、二人が幸せになるなら一度自分は死んだ人間だから罪を被ろうと決意したと告白をする。

 

そんな牧田の気持ちを全く知らない片岡、車中でその話を月元がするが全く記憶にない。挙句、パシリだバカだと罵る。それに怒った矢沢は拳で片岡の腹を殴るのだった。

一方由香里のところへ樋村が牧田からの伝言を届けに向かう。「いつか片岡君と幸せになって欲しい、少しの間だったけど彼女でいてくれてありがとう」と。それを聞いた由香里は「ばっかみたい」といい、樋村はそんな由香里へ可哀想な女と言う。由香里はそれにキレたのか「男なんてみんな駒だ、死刑なんて怖くない」と喚くのだった。

 

月元と樋村に車に乗せられて自宅まで送って貰う牧田、その背に向かって月元は言う。「人を好きになるのは、辛く切ないものだ。それでもその気持ちを大事に生きて欲しい」と。由香里とデートをしていた時の思い出が巡る牧田、その目には涙が浮かんでいた。

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中学時代に自殺から救ってくれた片岡のために罪をかぶった

 

ネタバレ:ラスト

 定食屋で月元と樋村と管理官が並んで酒を飲んでいる。牧田は泣いていた、片岡と由香里のために泣いていたと。管理官は牧田を良い人間なのねと言うが、樋村は理解不能だと一蹴する。月元が、今までは罪滅ぼしだったけど、これからは純が自分を必要とする限り、一緒にいてやろうと思うと。そして、一度はつけた赤バッジをカウンターへ置く。

その後、月元と純が海へ行く。砂浜に「おじさん」と純は文字を書く。そして、月元へ何かを言うが波音に掻き消されて聞こえない。最後、画面に「おじさんありがとう」と文字が出て終わる。

 

見どころと感想

まず、公式が発表した内容とはあまりにも違います。出演者の欄でも今井雅之さんには触れてなく、見てビックリというある意味サプライズ仕掛けとなってました。なぜ7年もの間、お蔵入りになっていたのか、詳しいことは何も分かりませんが、ちゃんと作られていたドラマでした。

今では主役も多い高橋一生が容疑者役となり、取調べの際に見せる睨みや笑みがサイコな感じを匂わせていいです。今井雅之は彼がよく演じていたような役柄で、今でもドラマを見ていると彼が出て来るんじゃないかと、勘違いさせる健在ぶりでした。

また、余貴美子演じる管理官が、ブルゾンちえみのような格好でした。

 

全体的なテーマとして、根底にあるのが「一方的な思い」ということ。

  • 月元→恵子=死んでしまった恵子に自責の念を向ける
  • 純→月元=愛情を求めても月元は罪滅ぼしでそばにいるだけ
  • 牧田→由香里=恋人だと思っても利用されているだけ
  • 由香里と片岡=一方的な都合で利用しあう関係
  • 恵子→大下=復縁を望むも拒まれて殺害
  • 牧田→片岡の友情=恩を覚えていたのは自分だけで利用される

牧田が愚かだといってしまえば、簡単な話かもしれません。しかし、報われない愛や思いはいざ当事者になると、それこそ殺人が起きたり自暴自棄になってしまうという話でした。

 

ただ、よく分からないシーンがありました。それは月元が恵子の遺体を発見するシーンです。

月元と矢沢が大下の潜伏先を突き止め、そこへ行く途中で潜んでいた大下に襲われます。この時は夜です。その後、シーンは変わり恵子はなぜか大下と会っています。この時は朝か昼です。

呼び出されているシーンはありませんが、大下が定食屋を覗いているシーンはあります。ですので、恵子が定食屋に勤めていることは知っているのだとは思います。恐らくですが月元の「赤バッジ」を奪った後、恵子に復縁を迫るため呼び出したのかもしれません。そうでなかったら、恵子が先に潜伏先を発見したのかもしれません。

そして恵子は赤バッジを投げつける大下に向かって「月元さんに何をしたの?」と問い掛けます。しかし肝心の答えは言わず「そんなことより…」と言い出す大下。だから、こっちは悩んでしまうのに、なぜ答えてくれない。

大下は答えてくれないので、ここで改めて整理。

月元ボコボコにされる(夜)→大下が恵子を呼び出す(朝or昼)→恵子を殺す→月元が遺体を発見(朝or昼)

という流れになります。

恵子を発見する時、月元は傷だらけなので、恐らく大下にボコボコにされた後、そんなに時間を置かずに彼女を発見したのだと思われます。夜に殴られて傷付いた月元が、朝だか昼に恵子の遺体を発見する。夜通し恵子を探していたのか?そういうシーンはないので、あくまで想像となります。

そこで更に浮かぶ疑問が「どうやって恵子を見つけたんだ?」という疑問です。

フラフラになりながら、建築現場のような場所になぜか一人で現れる月元。元々潜伏先は突き止めていたから、やっと辿りついたのでしょうか?応援も呼ばずにとにかく一人で来ます。何度見ても分からないので、刑事の勘ということにしました。

 

 また、画面上よく雨が降っていて、BGMにジャズっぽい音楽が掛かり、海外のハードボイルド風なドラマを思わせる演出でした。エンディングでかけるレコードに書かれている曲を調べてみましたが、ちょっとわかりませんでした。

原案となっている「警視庁捜査一課刑事」という本ですが、調べてみるとどうやら小説というよりノンフィクションもののようです。この話が描かれているのかは分かりませんが、レビューを見る限り良書のようなので、ご興味がある方はぜひ。

   

名セリフ

愛した人の全てを受け入れる。それも人を愛するということだ。だが、愛されるとは限らない。

 

警視庁捜査一課刑事

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メゾン・ド・ポリス 8話 盗聴タップの電源はどこから?

ひよりとオジ様達の掛け合いが面白いこのドラマ。今回はどんなやりとりを見せてくれるでしょうか。物語も佳境に向かっているので、少々殺伐としていますが見ていきましょう。

 

 

「メゾン・ド・ポリス」概要

TBS系列金曜10時「金曜ドラマ」枠で放映している「メゾン・ド・ポリス」。

新米刑事のひよりが「メゾン・ド・ポリス」という名の元警察官達が住むシェアハウスへ行き、一緒に事件を解決していくストーリーです。

主なキャスト

 

第8話ゲスト

萩野友里・東風万智子・住田萌乃

 

あらすじ

メゾンドポリスに桃香(住田萌乃)という少女がやってきて、おじいちゃんがオレオレ詐欺に引っ掛かったから助けて欲しいとの依頼だった。すると謎の荷物が届き、中を開けてみると、そこにはスマホが数台入っていた。
かかってきた電話を取ると、別のスマホに写し出されたのは頭から血が出てる藤堂の写真だった。犯人の要求は1億だった。しかし、その場から1分以上離れてはならない。そして外に出ては行けない。電話線を抜き、ルーターの線も抜けと指示される。外部との接触を一切封じられた状況、残り時間が30分と少ない中、どうやって1億を手に入れる?と犯人に問うと、それは室内にあると言う。


呼び鈴が鳴って見に行くとひよりが美砂(萩野友里)と共に来た。1分以上離れてはいけないため、二人を部屋の中に連れてくることにする。1億のものとは何かと考えても、室内にそんなに高価なものはない。犯人いわくそれは情報だという。
桃香が携帯を見せて連絡が取れることをアピール、それに乗ってみなで小芝居をして彼女の元へ移動をする。警察にかけたくても、子供の携帯は母親にしか繋がらず、ひよりが代表して電話を母親にかける。事情を理解した母親は、警察に電話をするといって切る。藤堂の写真の背景に移っていた窓から、迫田が監禁場所を特定する。

 

そこで夏目が知恵を働かせて、軽いボヤを起こす。消火器でそれを鎮火しているその隙に、夏目は藤堂の部屋へ向かう。すると桃香の携帯に着信があり、犯人からの電話だった。更に母親が捕まってしまったことがわかる。電話口で銃声が聞こえ、その後藤堂が死んでいる写真が送られてくる。
高遠建設に関する資料を出せと言われ、ひよりと美砂が激しく詰め寄る。伊達が名乗り出て引き出しから資料を持ってくる。そして「私がずっと集めていたもの」と言いながら、一ページずつめくって見せる。(この時点で残り時間は1分)そのファイルは警察資料と雑誌や新聞の切り抜きだけだった。それ以上のものがあるはずだと言うも無いと言う伊達。そうこうしている内にタイムリミットが近づき、伊達は電話口に向かって言う。館林真琴(東風万智子)さんでしょう?と。藤堂の講演会の参加票に名前があったことと、二人が来たとき電話口からバロンの声が聞こえたので、犯人がそう遠くない場所にいると察したのだった。桃香の母親である真琴はフリージャーナリストで、高遠建設の事件をずっと追っていたのだ。

 

彼女が主犯ではないだろうと考えるメンバー、そしてひよりが犯人で美砂も共犯だと告げる。ひよりは告白をする。美砂に会いに行くと、会って欲しい人がいると言われて真琴を紹介される。夏目は部長の死因に疑念を持っており、殺人ではないかと疑っていたと聞かされる。夏目が最初は関わっていると思ったが、そうではなかったとひよりは気付く。
警察の天下り先である高遠建設は、悪事を隠蔽している可能性がある。そこに伊達がかつていたことがわかる。だから、伊達は知っているはずだと思い、この狂言誘拐をしたとひよりは告白する。なぜこんなやり方をと、他のメンバーに言われるひより。すると、美砂が余命宣告を受けていて時間がないことを明かすのだった。


刑事部長だったころひよりの父が不審死したが、証拠が見つからず事故扱いとなってしまった。それを気になっていた伊達は、高遠建設へ天下って調べようとした。だが、何も掴めなかったと伊達は告げるがひよりは信じない。
戸棚に何かを隠しているじゃないかと問い詰めるひより、渋々開けるとそこにはひな人形があった。ひよりに贈るため、メンバーみんなでお金を出し合って買ったものだったのだ。
更に伊達は告げる。夏目をメゾン・ド・ポリスに呼んだ理由は彼なら見つけてくれると思ったからだと、ひよりも同じ理由でここに呼んだと。このメンバーなら真相解明ができると思って集めたメンバーだと。
しかしひよりは信じられず「最初に会ったとき、人を疑えって言ったのはみなさんじゃないですか」と言ってその場を出ていってしまう。

 

見どころと感想

メゾン・ド・ポリスのメンバーがなぜ集められたのか、その理由が今回分かります。全てはかつてひよりの父が勤めていた、高遠建設の疑惑を調べるためのメンバーだったのです。

そしてもう一つ、草介の正体も分かります。なぜ盗聴をしているのか、その理由も置かれた立場上のことです。ひよりが誰を信じていいのか分からない状況で、走馬灯のように過去回のオジ様達とのシーンがぐるぐる巡ります。まるで、ひよりが余命宣告されていたんじゃないかというぐらいに。

今回一番気になったところは、盗聴器のタップに向かって話すひよりです。この手の盗聴器の場合、盗聴が出来るのは壁や他のタップに刺さって電源を得ているからであり、抜くと通電せずに盗聴自体できなくなりそうなタイプのものに見えました。それを抜いて中身をむき出しにし、盗聴のマイクへ向かって話すひより。しかし、このシーンは今回の話の中ですごくいいシーンでして、そんなことが気になりさえしなければもっと感動出来たのではないかと、しみじみ思いました。

 

展開予想

当然、高遠建設と警察の癒着問題について掘り下げていくと思われます。なぜこの建設会社は不審死が多いのか?また、真相を掴んだとしても、暴いて逮捕することが出来るのか?来週の予告を見る限り、新たな登場人物が鍵を握ると思われます。
 
今回のいいセリフ

私はメゾン・ド・ポリスのリーダーでもあります。だからやっぱり、仲間を信じます。あの人たちと一緒に、必ず事件の真相を突き止めますから。